【米ビルボード・ソング・チャート】レディー・ガガ&ブルーノ・マーズ4週連続1位、「APT.」最高位更新
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 レディー・ガガとブルーノ・マーズの「ダイ・ウィズ・ア・スマイル」が4週目の首位を獲得した、今週の米ビルボード・ソング・チャート。

 登場20週目の2025年1月11日付で1位に到達した「ダイ・ウィズ・ア・スマイル」は、今週(2月1日付)まで4週連続で首位を獲得。レディー・ガガにとっては、同3週で並んでいた「ジャスト・ダンス」を上回り、 2011年に6週間を記録した「ボーン・ディス・ウェイ」に続く2番目に記録を更新した。

【レディー・ガガ 首位獲得曲】
「ジャスト・ダンス feat. コルビー・オドニス」(2009年/3週間)
「ポーカー・フェイス」(2009年/1週間)
「ボーン・ディス・ウェイ」(2011年/6週間)
「シャロウ with ブラッドリー・クーパー」(2019年/1週間)
「レイン・オン・ミー with アリアナ・グランデ」(2020年/1週間)
「ダイ・ウィズ・ア・スマイル with ブルーノ・マーズ」(2025年/4週間)

 ブルーノ・マーズにとって4週間以上首位を獲得した曲は「ダイ・ウィズ・ア・スマイル」が5曲目のタイトルで、これまでには以下の9曲が首位を獲得している。

【ブルーノ・マーズ 首位獲得曲】
「ナッシン・オン・ユー B.o.B feat. ブルーノ・マーズ」(2010年/2週間)
「ジャスト・ザ・ウェイ・ユー・アー」(2010年/4週間)
「グレネイド」 (2011年/4週間)
「ロックド・アウト・オブ・ヘヴン」(2012年/6週間)
「ホエン・アイ・ワズ・ユア・マン」(2013年/1週間)
「アップタウン・ファンク マーク・ロンソン feat. ブルーノ・マーズ」(2015年/14週間)
「ザッツ・ホワット・アイ・ライク」(2017年/1週間)
「リーヴ・ザ・ドア・オープン(シルク・ソニック名義)」(2021年/2週間)
「ダイ・ウィズ・ア・スマイル with レディー・ガガ」(2025年/4週間)

 ブルーノ・マーズは、今週でソング・チャート“Hot 100”での首位獲得総週を38週目に更新し、37週で並んでいた故マイケル・ジャクソン(ジャクソン5での記録を除く)を上回り、単独の史上8番目に記録を更新した。

97週間 マライア・キャリー
60週間 リアーナ
59週間 ザ・ビートルズ
56週間 ドレイク
50週間 ボーイズIIメン
47週間 アッシャー
46週間 ビヨンセ
38週間 ブルーノ・マーズ
37週間 マイケル・ジャクソン

 「ダイ・ウィズ・ア・スマイル は、今週の集計期間(2025年1月17日から23日)に合計6,210万回のラジオ・エアプレイ(前週比と同率)、2,810万回のストリーミング(前週比3%減少)、週間セールスは6,000(前週比4%減少)をそれぞれ獲得。エアプレイ・チャートでは2位にランクインして、ストリーミング・ソング・チャートでは3位から2位に上昇。デジタル・ソング・セールス・チャートでは3位をキープした。これまでには、ストリーミング、セールスどちらのチャートでも1位を獲得している。

 ブルーノ・マーズは、先週に続き今週もBLACKPINKのロゼとのコラボレーション・シングル「APT.」と2曲をTOP10に同時ランクインさせている。「APT.」は、先週の5位から今週3位に上昇して、これまでの最高位を更新。ポップ・エアプレイ・チャートでは1位に到達して、ロゼはK-POPアーティストとして初のNo.1タイトルを獲得した。

 新作『DeBI TiRAR MaS FOToS』のリリース効果で、先週TOP10に3曲をデビューさせたバッド・バニーは、今週も「DtMF」が2位、「BAILE INoLVIDABLE」を9位に、2曲をランクインさせている。両曲を収録した『DeBI TiRAR MaS FOToS』は、今週のアルバム・チャート“Billboard 200”で2週目の首位を獲得した。

「DtMF」は、今週2,850万回(前週比18%減少)の再生回数を記録して、ストリーミング・ソング・チャートで2週目の首位を獲得。同様に、ラテン・ソング・チャートでも2週目の1位を獲得した。

 昨年7月からソング・チャート“Hot 100”史上最長記録となる通算19週間首位を獲得したシャブージーの「ア・バー・ソング(ティプシー)」は、先週に続き4位にランクイン。前週と同率の6,320万回を記録して、エアプレイ・チャートでは26週目の首位を獲得した。この記録は、2020年4月から10月に同26週間をマークしたザ・ウィークエンドの「ブラインディング・ライツ」と並ぶ、エアプレイ・チャート(総合)での史上最長記録となる。

※()は初めて首位を獲得した年度~
26週 シャブージー「ア・バー・ソング(ティプシー)」(2024年~)
26週 ザ・ウィークエンド「ブラインディング・ライツ」(2020年~)
18週 マイリー・サイラス「フラワーズ」(2023年~)
18週 グー・グー・ドールズ「アイリス」(1998年~)
16週 マルーン5「ガールズ・ライク・ユー ft. カーディ・B」(2018年~)
16週 マライア・キャリー「ウィ・ビロング・トゥゲザー」(2005年~)
16週 ノー・ダウト「ドント・スピーク」(1996年~)
15週 アデル「イージー・オン・ミー」(2021年~)
14週 パニック!アット・ザ・ディスコ「ハイ・ホープス」(2018年~)
14週 アリシア・キーズ「ノー・ワン」(2007年~)
14週 セリーヌ・ディオン「ビコーズ・ユー・ラヴド・ミー」(1996年~)

 「ア・バー・ソング(ティプシー)」は、昨年の8月からカントリー・エアプレイ・チャートで7週間1位を獲得し、同チャートでのTOP10ランクイン総週を30週目に更新した。

 カントリー・エアプレイ・チャートの他には、これまでポップ・エアプレイ・チャート、アダルト・ポップ・エアプレイ・チャートでそれぞれ2週間1位を獲得していて、リズミック・エアプレイ・チャートでは最高3位を記録した。この4つのチャートでTOP5(およびTOP10)にランクインしたのは「ア・バー・ソング(ティプシー)」が史上初のタイトルとなる。

 また、カントリー・ソング・チャートでは今週32週目の首位を獲得して、フロリダ・ジョージア・ライン&ビービー・レクサの「メント・トゥ・ビー」 (2017年から2018年に50週間)、サム・ハントの「ボディ・ライク・ア・バック・ロード」(2017年に34週間)に続く史上3番目の記録をさらに更新している。

 最長記録といえば、今週7位にランクインしているテディ・スウィムズの「ルーズ・コントロール」は、今週でソング・チャート“Hot 100”でのランクイン総週を75週目に更新し、以下に続く史上7番目の記録に到達した。

※()は最高位到達年度
91週 グラス・アニマルズ「ヒート・ウェイヴス」(2022年/最高1位)
90週 ザ・ウィークエンド「ブラインディング・ライツ」(2020年/最高1位)
87週 イマジン・ドラゴンズ「レディオアクティヴ」(2013年/最高3位)
79週 エイウォルネイション「セイル」(2013年/最高17位)
77週 デュア・リパ「レヴィテイティング」(2021年/最高2位)
76週 ジェイソン・ムラーズ「アイム・ユアーズ」(2008年/最高6位)
75週 テディ・スウィムズ「ルーズ・コントロール」(2024年/最高1位)

「ルーズ・コントロール」は、2023年8月26日付で99位に初登場してから2024年3月30日付で1位に到達し、同年の年間チャートでは1位にランクインした。

 ケンドリック・ラマーの「Luther feat. シザ」は先週の6位から5位に上昇して、R&B/ヒップホップ・ソング・チャート、ラップ・ソング・チャートではそれぞれ7週目の首位を獲得。ビリー・アイリッシュの「バーズ・オブ・ア・フェザーも先週の7位から6位にワンランクアップして、ロック&オルタナティブ・ソング・チャートとオルタナティブ・ソング・チャートではそれぞれ25週目の首位を獲得した。

 グレイシー・エイブラムスの「ザッツ・ソー・トゥルー」は先週の10位から今週8位に上昇。2024年11月2日付で1位に初登場したモーガン・ウォレンの「ラヴ・サムバディ」は、先週の14位から10位に再びTOP10入りを果たし、カントリー・エアプレイ・チャートでは自身16曲目のNo.1タイトルを獲得した。


Text: 本家 一成

※関連リンク先の米ビルボード・チャートは1月31日以降掲載予定となります。

◎【Hot 100】トップ10
1位「ダイ・ウィズ・ア・スマイル」レディー・ガガ&ブルーノ・マーズ
2位「DtMF」バッド・バニー
3位「APT.」ロゼ&ブルーノ・マーズ
4位「ア・バー・ソング(ティプシー)」シャブージー
5位「Luther」ケンドリック・ラマー feat. シザ
6位「バーズ・オブ・ア・フェザー」ビリー・アイリッシュ
7位「ルーズ・コントロール」テディ・スウィムズ
8位「ザッツ・ソー・トゥルー」グレイシー・エイブラムス
9位「BAILE INoLVIDABLE」バッド・バニー
10位「ラヴ・サムバディ」モーガン・ウォレン

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