aespaやSEVENTEEN、ZB1のファンという19歳の4人は、栃木から駆けつけた。「K-POPは生きがい」(写真:西元まり)

 こうした影響力は、MAMAの公演を観るために国内外から大阪にやってきた10代のファンの声からも実感できる。

「K-POPアイドルはまさに憧れ。元気や勇気をもらってる」

「ビジュがレベチ。全部が鑑」

「生きるモチベ。笑顔の源」

「韓国に行ってみたい。韓国語も勉強しはじめてる」

「恋に落ちてる。四六時中考えてる」

 こう語る彼女たちが身にまとうのは、制服風の超ミニスカート。これにロングブーツやアンクル丈の編み上げブーツ。このコーデはかつて見た気がする。そうだ、96年にはやった「アムラー」ファッションだ。当時日本の10代のファッションアイコンだった安室奈美恵をほうふつとさせる。歴史は繰り返すというが、30年前のものが今アップグレードされている。

 もっとさかのぼれば、80年代までの日本の若者は、ファッションも映画も音楽も、日本独自のものよりもアメリカ発のコンテンツや文化に憧れ、誘導され続けてきた。それがやがてJ-POPやアニメ、「カワイイ」へと代わり、今は「自分の周りを見ると、4人に1人がK-POPファン。それくらい増えている感じ」(K-POPファンの18歳女性)。

(ライター・西元まり)

AERA 2025年1月20日号より抜粋

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