ILLIT:日本出身のイロハとモカ、韓国出身のユナ、ミンジュ、ウォンヒの5人組。「Magnetic」のダンスはSNSの「踊ってみた」動画で大ヒット(写真:「2024 MAMA AWARDS」 (c) CJ ENM Co., Ltd, All Rights Reserved)
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 昨年11月に日米で開催され、9万3千人を動員した2024 MAMA AWARDS。第5世代を迎えたK-POPの次なる展開はいかに。AERA 2025年1月20日号より。

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 仮想と現実を行き交う現代社会。その境界はますます曖昧になっている。こうしたコンセプトを掲げて昨年開催されたのが、2024 MAMA AWARDSだ。

 宇宙をイメージした壮大なVR(仮想現実空間)映像技術を駆使し、“グローバル”をアピール。初めて米ロサンゼルスでも開催し、SEVENTEEN(セブンティーン)の弟分グループTWS(トゥアス)をはじめ、ILLIT(アイリット)、RIIZE(ライズ)といった第5世代のK-POP多国籍グループが続々登場した。

早まる世代サイクル

 K-POPの世代区分は大まかに、次のようになる。

・第1世代(1996~2004年):H.O.T.、神話、S.E.S.など

・第2世代(2005~13年):東方神起、少女時代、KARA、BIGBANG、2NE1など

・第3世代(2013~18年):BTS、EXO、TWICE、BLACKPINK、SEVENTEENなど

・第4世代(2019~22年):Stray Kids、NiziU、IVE、TOMORROW X TOGETHER、ENHYPEN、NewJeansなど

 そして第5世代(2023年~)の到来である。第2世代までは8年周期だったのが、第3世代は5年、第4世代は3年と、そのサイクルはどんどん早まっている。

 プレゼンターのチョン・イサク監督(映画「ミナリ」で21年米アカデミー賞6部門ノミネート)は、「K-POP、Kドラマ、Kムービーと、昨今の韓国コンテンツの人気はとてもうれしく感じています」とあいさつ。MAMAには「K-ビューティ・スター・イン・ミュージック賞」という賞もあり、“K”の影響力は、エンタメだけでなくファッションや美容にも及ぶ。

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“K”の影響力