1月8日にエム・データから「2024年~2025年の年末年始TV番組出演ランキング」が発表され、出演本数と放送回数の両方の部門で平成ノブシコブシの吉村崇が1位に輝いた。1月1日にはXで結婚を発表した彼が、公私ともに充実した年末年始を過ごしたことになる。
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平常時のテレビ番組出演本数のランキングでは、冠番組を多数持っているようなMCクラスのタレントが上位に入るのも珍しくない。だが、年末年始に限ると、特番がたくさん放送され、レギュラー放送が休止されることも多いため、その手のMCタレントは出演本数を稼げなくなる。
年末年始のランキングで吉村がトップに躍り出たというのは、MCクラスのタレントを除いた中で彼が実質的にテレビバラエティ界の中心的な存在になっている証である。明るく華やかなイメージのある彼は、年末年始の時期に似つかわしい存在であると言える。
テレビバラエティの世界で活躍する芸人やタレントというのは、目に見えてわかる強みを持っているものだ。それは「必殺技」と言い換えてもいいかもしれない。ズバッと一言で笑いを取るコメント力を持っていたり、多くの人に愛される魅力的なキャラクターを備えていたりする。バラエティ番組とは、派手な必殺技の応酬が繰り広げられている夢の舞台だ。
吉村の強みって?
そんな中で、吉村という芸人の強みは少しわかりづらい。ネタの面白さに定評があるわけではないし、大喜利力があるタイプでもない。何でもこなせる器用さはあるが、「ロケと言えば吉村」「リアクションと言えば吉村」というような明確な得意分野があるわけでもない。
ただ、同業者の間では吉村の評価は高い。芸人の中では彼をリスペクトしている人は多く、特に共演していて近い立場にいる人ほど、彼に対する賛辞の声を惜しまない傾向がある。
テレビにおける吉村の主な役割は「土台作り」「空気作り」である。その場の空気を温めて、共演者が自然に話しやすい雰囲気を作ったり、盛り上がっている感じを出したりする。この仕事にかけては吉村の右に出る者はいない。