一般的なティアラは左右対称のデザインだが、承子さまの宝冠はアシンメトリー(左右非対称)のデザイン。宝飾品に造詣の深い、久子さまならではのご提案だったという。
次女の千家典子さんと、三女の守谷絢子さんのティアラや首飾りは、ミキモトが手掛けたが、こちらも優美なアシンメトリーのデザインに仕上がっている。こうしたところからも、文化芸術の支援者である久子さまの美意識と宝飾品への造詣の深さが伝わってくる。
クリスマスのブローチ
昨年12月21日、久子さまは都内の百貨店で開かれた「報道写真展」を鑑賞された。
日本フェンシング協会の名誉総裁を務める久子さまは、五輪の写真が展示されたコーナーでフェンシングの写真を見ながら、
「よかったのは、各種目でメダルが取れたことですね」
などと話し、皇室の写真が展示された場所では、天皇ご一家が栃木県の御料牧場で静養された際のパネルを前に、
「自然な笑顔にお三方の関係性がよく表れて」
とにっこり。
そんな久子さまの胸には、クリスマスリースをモチーフにしたブローチが光っていた。
(AERA dot.編集部・永井貴子)