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この12月、太平洋側では雨が極端に少なく、12月1日~27日の降水量は、前橋・横浜・甲府・静岡・岡山・高知・宮崎など0.0ミリです。東京都心は0.5ミリで、東京地方には22日連続「乾燥注意報」が発表されています。年末年始も乾燥が続き、気温の低い日も多いので、火の取り扱いやインフルエンザなどに、十分ご注意ください。

雨が極端に少ない12月 東京は22日連続で「乾燥注意報」

この12月、寒気が度々強まったため、日本海側ではいつもより速いペースで雪がどんどん降り積もりました。青森県の酸ケ湯では28日正午までに最深積雪328センチを観測し、12月の最深積雪歴代1位と、記録的な大雪になっています。

その一方で、太平洋側では、雨が極端に少なくなっています。

12月27日までの「降水量 30日間合計」を見ますと、北海道の太平洋側や、関東から西の太平洋側では、広い範囲で、平年に比べて、かなり少なくなっています。

中でも、水戸・宇都宮・前橋・さいたま・横浜・甲府・静岡・岡山・高知・大分・宮崎では、12月1日~27日の降水量が0.0ミリ。雨や雪が降った所もあったのですが、降った量が少なく、地面が濡れた程度で、0.5ミリに達しませんでした。

東京都心は、12月1日~27日の降水量が0.5ミリでした。

また、28日15時現在、北海道~九州の太平洋側を中心に、広く「乾燥注意報」が発表されています。東京地方の「乾燥注意報」は、これで22日連続です。

太平洋側 年末年始も晴天&寒さが続く

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太平洋側では、この年末年始も、晴天の続く所が多く、空気の乾いた状態も続くでしょう。31日は、午前中ほど雲が広がり、高知など雨の降る所もありますが、一時的です。空気をしっかり潤すほどの雨ではなさそうです。

そして、寒さも続きます。

最高気温は、東京・名古屋・大阪では、10℃前後の日が多いでしょう。31日の日中は、15℃くらいまで気温の上がる所もありますが、夜は、急に北風が冷たくなりそうです。

乾燥と寒さが続くので、特に、火の取り扱いに、注意が必要です。また、風邪やインフルエンザにかかりやすい気象条件が長引きますので、年末年始に体調を崩さないよう、十分お気をつけください。

空気が乾燥 火事を防ぐには

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空気が乾燥するこの時期は、火災発生のリスクが高まります。火災を防ぐポイントは、以下の通りです。

① たばこの吸い殻は、水で完全に消してから捨てるようにしましょう。吸い殻を灰皿にためず、こまめに捨てることも大切です。寝たばこは、絶対にやめてください。

② ストーブの周りに燃えやすいものを置かないことはもちろん、洗濯物を乾かすためにストーブを使うことは、やめましょう。お出かけの時や就寝の際は、ストーブを消すのを忘れないでください。

③ 台所のコンロの周囲に燃えやすいものを置かないようにし、火が鍋底からはみ出さないようにしましょう。調理中はコンロから離れず、コンロを使用しない時は、ガスの元栓をしめてください。

④ 電化製品のコードからも、発火するおそれがあります。たこ足配線やコードを束ねて使用するのは避け、コードが家具の下敷きになったり、折れ曲がったりしないよう、注意が必要です。ホコリが溜まらないよう、プラグやコンセントは定期的に掃除をして、使っていないプラグは抜いておきましょう。

もしもの火災に備えて、住宅用の火災報知器を設置するのも、おすすめです。また、放火を防ぐため、家の周りに燃えやすい物を置かないようにしてください。