――モー娘。に2期生のメンバーで加入すると国民的人気アイドルに上り詰め、音楽番組やバラエティー番組に引っ張りだこになりました。

 もがいていましたね。15歳でモーニング娘。に入りましたが、数年間は自分のキャラクターが分からず、どう出していいかも分からない。自分のキャラが弱すぎてメチャメチャ苦しかった。メンバーの個性がすごいんですよ。なっち(安倍なつみ)が絶対的センター、ギャルで独特のオーラがあるゴマキ(後藤真希)、厳しそうなキャラの裕ちゃん、ヤンキーっぽい(石黒)彩ちゃん、かおりん(飯田圭織)や(保田)圭ちゃんも(TBS系の音楽バラエティー番組)「うたばん」で(とんねるずの)石橋貴明さんにいじってもらって注目されるようになって。私は3列目に座って何もできないのが悔しかったですし、焦りがありました。

それがウケて(笑)

――どのようにして活路を見いだしたのでしょうか。

 18歳のときに(ニッポン放送の)オールナイトニッポンでパーソナリティーに起用していただいたことが転機になりました。最初はテンパって早口になりすぎて何を話しているか分からない放送になってしまったんですけど、話す内容を家で練習して番組を重ねることで少しずつ余裕が出るようになりました。放送中に我慢できずトイレに行ってしまったんですけど、それがウケて(笑)。そんなことがあって、具合が悪いときは放送中に正直に言えましたし、精神的に楽になりました。その後にバラエティー番組に出たときに、他の出演者の方たちとの会話を楽しんだりできるようになって。背伸びせず、肩肘の力を抜いたことで自分の立ち位置を見つけられるようになりました。

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