24日放送の「今年最も愛された昭和の名曲グランプリ2024」(テレビ朝日系・午後6時30分~)では、昭和を彩った懐かしの名曲を超貴重映像とともに振り返る。「歌姫」「女性アイドル」「男性アーティスト」「俳優&女優」「迫力の歌声」「カラオケソング」など全8部門のランキングも大発表!8部門の中から、視聴者生投票で、今年最も愛された昭和の名曲グランプリが決定する。栄冠に輝く1曲とは!?世代を問わず愛され、さらにその人気は国をも跨ぐ、昭和アイドルたちについて過去の記事を振り返る(この記事は「AERA dot.」に2024年8月29日に掲載されたものを再編集したものです。本文中の年齢、肩書等は当時のもの)。
【写真】松田聖子の曲をカバーした韓国ガールズグループのメンバーはこちら
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「東方神起」や「BIGBANG」、「KARA」「少女時代」などが人気を集めた2000年代以降、日本では相変わらずK-POPブームが続いている。その一方、韓国では日本で80年代から00年代に流行した歌謡曲やポップスなどの邦楽が注目を集めている。
記憶に新しいところでは、今年6月に人気ガールズグループ「NewJeans」のメンバー・HANNIが東京ドーム公演で松田聖子のヒット曲『青い珊瑚礁』をカバーしたことだろう。日本でも話題となったが、同曲は韓国でも「Apple Music」や「Spotify」「Melon」など大手音楽ストリーミングサービスのランキングで上位に入っている。
また、今年7月に都内でファンクラブ限定イベントを開催し、久々に“復活”のステージに立った中森明菜は韓国や中国でも広く知られた存在で、最近では若い世代の認知度も高まっているようだ。昨年9月、「BTS」のメンバーのVが自身のインスタライブのストーリーを更新し、移動中の車内から撮影したと思われる真っ赤な夕焼けの空を投稿。その際、明菜の「OH NO,OH YES!」をBGMとして流したことが話題となった。音楽誌のライターはこう語る。
「86年にリリースされた明菜さんのアルバム収録曲『OH NO,OH YES!』は、もともとメンバーのジョングクさんのお気に入りで、Vさんはジョングクさんから教えられて自身も気に入ったようです。そもそもは、『BTS』の生みの親である音楽プロデューサーで『HYBE』の創業者であるパン・シヒョクさんが明菜さんの大ファンであることから、その影響もあるのではないでしょうか」
これ以外にも、韓国では以前から若い世代の間で邦楽への関心が高まっているが、その背景には政治的な事情も関係しているという。日本の芸能事務所のスタッフはこう明かす。
「韓国では90年代から日本のドラマやアニメ、音楽、小説などに関心が高くなり始めました。他方、過去の歴史問題もあり、韓国では日本のテレビ番組を放送することを禁止するなど、日本のカルチャーの流入が制限されてきました。しかし1998年から2004年にかけて4度にわたる文化開放措置によって徐々に規制が緩和され、近年はほぼ開放されている状況です。実際、昨年3月に行われた日韓首脳会談の2次会ではユン・ソンニョル大統領が、韓国でも人気で自身も大ファンというドラマ『孤独のグルメ』の話題を口にしていました」