店選びは幹事の悩みのタネ

 さて、会社の飲み会には常に幹事がいるものだ。職場飲みを企画した人が感じる負担で最も多かったのは、「店の選定」で63%(複数回答)。「上司の好きなお酒のある店を選んだりする」(千葉県50代女性、医療従事者)という人もいた。

 ほか、「費用負担」は49%、「開催日の決定」は45%、「声をかける人に気を使う」は29%、「飲食の注文」は21%だった。

飲みニュケーション有効が約6割

 こうしてみると苦労続きの「職場の飲み会」だが、意外なことに、「『飲みニュケーション』は今の時代も有効」だという人は56%で、「有効でない」(22%)を大きく上回った。「どちらともいえない」は22%だった。

「有効」だという理由で多かったのは、「本音で話せる」「いろいろな話ができて職場のコミュニケーションが円滑になる」という声だ。

 埼玉県在住の60代男性が以前勤めていたメーカーでは、毎年「花見」「納涼会」「忘年会」が開催され、毎回30人ほどが参加した。本音が強く出るあまり、同僚同士のけんかになったこともある。それでも「飲みニュケーションは有効」だと言う。

「趣味とか休日の過ごし方とか、プライベートなことも話すと、より人間性が出てくる。老若男女、幅広い人たちが働く会社で仲良くなるにはとてもよい機会だと思う」(埼玉県60代男性)

 飲み会で「飲む」「飲まない」に関わらず、「打ち解けた雰囲気にならないとしたら、普段のコミュニケーションが円滑でないから」(東京都60代女性、会社員)という意見にはうなずける。

 忘年会や新年会など、飲み会は以前より減っているようだが、アンケートでは約6割が「職場で飲み会がある」と回答した。参加者の誰にとって楽しい飲み会であってほしい。

(AERA dot.編集部・米倉昭仁)

「職場の飲み会」に関する今回のアンケートには、268人から回答がありました。ご協力いただいた皆様、ありがとうございました。

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