SNSでは、竹内氏だけでなく、斎藤知事の疑惑を追及した百条委員会の奥谷謙一委員長や、他の委員らも攻撃を受けている。
SNSで誹謗中傷やフェイク情報が流されたことについて斎藤知事は当選後の会見で、
「誹謗中傷は控えるべき」
と語ったが、時すでに遅しとなっている。
「出世すると斎藤派とみられかねない」
県職員に斎藤知事の再選について聞くと、こんな声があった。
「斎藤知事の『パワハラ』は百条委員会でもほぼ証明されていたと思う。私は実際に、県知事に報告をする場で、斎藤知事がパソコンのマウスをカチカチさせながら、横柄な態度で『それで?』『ふーん』という場面を経験しました。担当の上司が言い返せず黙っていると、『こうしろって言ってないか!?』ときつく叱責された。職員アンケートでは、パワハラだけみても、多くの指摘があった。パワハラがなかった話のわけがない。でも、これから斎藤知事にすり寄っていく斎藤派、距離を置く職員と、県庁も分断されていくのかな。自分では意図しなくとも斎藤知事に重宝され、出世すると斎藤派とみられかねないので嫌な感じだ」
「斎藤新党を作ればかなり集まるはず」
斎藤知事は20日には県議会の各会派にあいさつ回りをし、
「議会とのコミュニケーションを図りながら、よい県政にしていきたい」
と、やはり低姿勢に徹したという。
とはいえ、県議会は9月に全会一致で斎藤知事に不信任を突きつけた。現在、斎藤氏には「与党」がいない状態だ。
これについて、斎藤知事の陣営では斎藤知事の与党となる「斎藤新党」構想が浮上している。斎藤知事の支援者がこう話す。
「自民党でも斎藤知事を影で応援した県議もいた。維新でも同様です。また市議レベルでは、自民党の神戸市議団が斎藤知事の支持を表明してくれた。斎藤新党を結成すれば、かなりの県議や市議が集まるはず。自民党や公明党、立憲民主党はこぞって斎藤知事を追い詰めたので、新党で対抗するのは当然ではないか」