相方も一緒に土下座してくれた
最後に、三山が大皿に玉を乗せると、ギネス審判員からいったんは「世界ギネス記録」に認定されたが、審判員がモニターで確認したところ、しゅんさんの失敗が判明。約50分後には番組内で記録が取り消された。
SNS上では「紅白けん玉失敗したよね? 16番の人」などと投稿され、ギネス取り消し後には「けん玉失敗した16番の人、責める人もいるけど何も言えなくなった」「16番の人がいたたまれない」などの投稿などが一斉に上がり、Xでは「けん玉失敗」がトレンド入りした。
終了後、けん玉ヒーローズがガッツポーズをした時にしゅんさんも一緒にガッツポーズをしていた映像が残っている。そのため、「16番は失敗を自覚してるはずなのに、なぜガッツポーズしているのか」という投稿もあった。
「僕はみんなより1秒くらい遅れてガッツポーズをしているんです。あれは成功した時のシチュエーションが決まっていたからです。三山さんが勝どきを上げるので、みんなでエイエイオーと言うことになっていました。その場合は『喜んでください』という指示がありました。失敗した時にはリアクションなしと決まっていたんですが、みなさんはほぼ誰も僕の失敗を気づいていなかったようで、本気で喜んでいました。僕としては、何が何だかわからない状態でした」
会場を引き上げた後、運営側から「モニターでの確認が入るので楽屋の外でこのままお待ちください」と言われ、しゅんさんと相方のDすけさん、それにもう1人の仲間のプレーヤー3人で、楽屋の外で待っていた。すると、失敗のアナウンスがあり、チャレンジ失敗が判明した。
「僕が楽屋に戻ると、100人以上のメンバーが全員座って待っていました。みなさんに謝りたいという気持ちが真っ先に出て、『すいませんでした』とその場でいきなり土下座しました。相方のDすけは自分は成功したのに一緒に土下座してくれた。みんな誰一人、僕を責める人はいなくて、逆に拍手してくれました。『落ち込まないで』『今後も辞めないで続けてほしい』と励まされました。DJ KOOさんはハグをしてくださり、『落ち込まないで次も挑戦してほしい』と言ってお菓子をくれました。本当にみんな温かくて、それで救われたところがありました」