29年ぶりに日本武道館でライブを行ったとんねるずの石橋貴明(左)と木梨憲武
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 11月8、9日、東京・日本武道館で『とんねるず THE LIVE』が行われた。石橋貴明と木梨憲武の2人から成るお笑いコンビ・とんねるずは、芸人としてバラエティ番組に出演する一方、歌手としても精力的な活動を続けてきた。彼らが武道館でライブを行うのは29年ぶりとなる。

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 2018年にレギュラー番組の『とんねるずのみなさんのおかげでした』(フジテレビ系)が終了して以来、とんねるずはコンビとしての活動をほとんどしていなかった。正月特番の『夢対決とんねるずのスポーツ王は俺だ!!』(テレビ朝日系)以外では、2人揃って人前に出る機会もなくなっていた。

 そんな彼らがライブを行うと発表したとき、ワンフー(とんねるずファンの通称)たちは歓喜に沸いた。前売チケットは即日完売した。ライブの模様は朝の情報番組などでも報じられ、各ウェブメディアではライブレポート記事も多数掲載された。ここではそれらの情報をもとにして、ライブの内容について解説する。

 伝え聞く情報によると、当日披露された楽曲はとんねるずの持ち歌ばかりだった。野猿、矢島美容室をはじめとして、彼らは派生ユニット、ソロユニットとしても音楽活動をしていた経歴があり、数々のヒット曲を持っている。しかし、このライブではそれらの楽曲が披露されることはなかった。とんねるずという本丸だけで戦う直球勝負。

 石橋はこのセットリストを組むために長い時間をかけたという。会場を訪れる自分たちのファンが求めているのは、純粋なとんねるずとしての楽曲であるという確信があったのだろう。見る人の期待に応えようとする彼らのスタンスは、このライブ全体に貫かれていた。

そして、1曲目で

 満員の大観衆が注目する1曲目に披露されたのは、日本歌謡大賞を受賞した大ヒット曲の「情けねえ」だった。観客のボルテージは一気に最高潮に達した。

 この曲が終わると、2人はステージから消えて、照明は明るくなり、公演終了のアナウンスが流れた。たった1曲でライブが終わるという前代未聞の演出に、客席から笑いが漏れた。自然にアンコールの声があがり、2人は衣装を替えてステージに戻ってきた。

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とんねるずの「笑い」とは