


6月22日夜、「東京カメラ部写真展2016」の
オープニングレセプションにお招きいただきました。
http://tokyocameraclub.com/special/exhibition_2016/
日本最大級のSNS写真投稿サイトとなった東京カメラ部。
こちらは創刊90年、日本最古のカメラ雑誌。
「水と油じゃねえの?」という声も聞こえてきそうですが、
写真撮影を趣味とする人に
年齢や性別、国籍などは関係ありません。
お声がかかれば、(スケジュールさえ空いていれば)
基本、どこにでも顔を出すのが佐々木でございます。
すでにご存知の方も多いと思いますが、
アサヒカメラ2月号(1/20発売)で、
「東京カメラ部10選」の作品を掲載させていただきました。
と同時に、同号で東京カメラ部と
合同の写真コンテストも開催させていただき、
今回の写真展でその優秀作品が展示されたというわけです。
参加した理由はそれだけではありません。
実は東京カメラ部からトークイベントの依頼もありました。
それが24日夕方に開催した「肖像権時代のスナップ撮影~番外編~」。
みずほ中央法律事務所の代表弁護士・三平聡史さんや
写真家の鈴木達朗さん、東京カメラ部代表の塚崎秀雄さんと、
路上スナップ撮影をめぐる現状の共有と
法律の課題などについて、議論させていただきました。
塚崎さんがアサヒカメラ2015年11月号の
特集「肖像権時代のスナップ撮影」をご覧になり、
話を持ちかけてくださったというわけです。
トークイベントでも詳しくお話ししましたが、
写真撮影と肖像権の問題については、
「ある判例」が思わぬ影響を及ぼし、
撮影に対して萎縮する人が増えたり、
「写真に顔が写っていては絶対にダメ」
といった見解が一人歩きしたりと、
あまりよろしくない状況が続いています。
11月号でもそれなりに詳しくお伝えしたつもりですし、
1月号でも「撮影と法律の最前線」という記事で
撮影愛好家が知るべき法律・条例のポイントを挙げたつもりです。
……が、みなさんが読んでいるわけじゃないですしね(苦笑)。
不安はまだまだ解消されていなんですよね。
平日の夕方にもかかわらず、
トークイベントに立ち見ができるほどの
お客さんが集まったのを見て、
肖像権についてはしつこく記事にしないと
いけないなと痛感しました。
報道写真だけでは時代の記録になりません。
みなさんが撮った何気ないスナップ写真も、
時代の記録の貴重な1ピースとなります。
未来の人たちが今の時代を正しく知るためにも、
やはり残すべきことは残さないといけないな、と思います。
木村伊兵衛さんが高度経済成長期、
農村の日常を切り取ったように。