海外の賓客や要人と親しく交流し、人間関係を築くのも皇室の役割のひとつだ。そんな皇室の「あのとき」を振り返る(この記事は「AERA dot.」に2024年2月10日に掲載された記事の再配信です。年齢や肩書などは当時のもの)。
【写真】思わず見とれてしまう!愛子さまや雅子さまのティアラとドレス
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皇居・宮殿で2月9日、ケニア大統領夫妻を招いて開かれた昼食会(午餐)に、天皇、皇后両陛下の長女愛子さまが同席した。日本赤十字社への就職が内定し、春からは公務との両立が本格スタートする愛子さまの「午餐デビュー」として注目を集めた。そして待ち遠しいのが、皇族方が華やかな装いで出席する晩餐会だ。ドレスやティアラ、和服に身を包んだ皇后雅子さまや秋篠宮妃の紀子さま、次女の佳子さまらの場面を振り返る。
ケニアの大統領夫妻を招いての午餐は、食事を伴う公式行事に初めて参加する愛子さまの「デビュー」も重なり、和やかな雰囲気に包まれた。
ここ最近の午餐は、新型コロナの感染対策のために人数を絞る形で行われてきたが、今後は佳子さまや各宮妃に女王方といった女性皇族も出席し、華やかな午餐や晩餐会が開かれることになりそうだ。
きらびやかな雅子さまのティアラとドレス姿が印象的だったのは2016年、外交樹立150周年の節目に国賓として来日したベルギーのフィリップ国王夫妻を歓迎する宮中晩餐会だ。
天皇陛下(現・上皇陛下)と皇族のほか、ベルギー王室と交流の深い両陛下の長女・黒田清子さん夫妻、当時の安倍首相夫妻、両国の政府関係者など170人が出席する華やかな場となった。
宮内庁の式部職を長年経験した人物は、こう話す。
「国賓の場合は、皇室が直にもてなす意味で、宮殿の豊明殿(ほうめいでん)で宮中晩餐会を開催します。天皇と男性皇族は、夜の正礼装である燕尾服、いわゆるホワイトタイや女性皇族は正礼装であるティアラとドレスを、いずれも勲章とともに着用なさいます。和服の場合は、和の正礼装である白襟紋付きとなります」