今年7月には、闇バイトを途中でやめたグループの一員を集団で暴行したとして、警視庁が高校生の少年ら計4人を傷害容疑で逮捕した。報道によれば、被害者と逮捕された少年らはSNSで知り合った闇バイトのグループだった。

 フナイム氏がこう話す。

「そもそも真っ当なバイトであれば、秘匿性が高いチャットアプリを使う必要がないのです。むしろ、ここを疑わなければ、闇バイトと知って申し込んだ可能性が高いと見ることもできます。捕まったほとんどの人が『闇バイトだと思っていなかった』と話していることには違和感があります」

 もし知らずに情報を送ってしまった場合はどうすればいいのか?

「とにかく警察にすぐ相談すること。間違っても実行役となってはいけない。取り返しのつかないことになる」とフナイム氏は強調する。

大手求人サイトにも闇バイトの掲載が

 前述の警察庁のまとめに出ていた、「受け子になった経緯」について、3番目に多かったのは「求人情報サイト」だった。

 これまでに警察庁と厚生労働省は、大手求人サイト「Indeed(インディード)」「エンゲージ」、掲示板サイト「ジモティー」で闇バイトが募集されていたことを確認している。闇バイトの求人に対し、各社はどのように対応しているのだろうか。

 インディードを運営する「Indeed Japan」は、▽求人情報が掲載される前にシステム・目視の両方で企業審査や情報審査をする▽すべての掲載情報について不適切な表現がないか検知し、一部については人の目で追加検査▽不適切な内容を含む求人を検知した場合には掲載取り下げ――などの対応をこれまで取ってきたという。

 闇バイトの求人掲載が確認された後は、各求人情報に「問題を報告する」ボタンを設置し、ヘルプセンターも含め、「もし不適切な求人情報が掲載された場合には求職者から不適切な求人情報について報告ができるような対策をとった」としている。また、サイト内に「安全な求人検索のためのガイドライン」を設け、注意を促しているという。

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