26日放送の「Z世代の知らない! 昭和レジェンド図鑑」(テレビ朝日系、午後6時半~)で取り上げられるのは、昭和の大スター・山口百恵。その輝かしい軌跡を、爆笑問題・太田光が熱く語る。伝説となった山口百恵の魅力について、過去に読まれた記事を紹介する(この記事は「AERA dot.」で2021年2月10日に掲載された記事の再配信です。本文中の年齢等は当時のもの)。
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1月30日、NHK総合で山口百恵の特集番組「伝説のコンサート“山口百恵 1980.10.5 日本武道館”」が放送された。同番組は、1980年のラストコンサートの模様を完全リマスターしてオンエアしたもの。昨年10月にNHKがBSプレミアムで放送して反響を呼び、今回の放送が実現した。
百恵は日本テレビ系のオーディション番組「スター誕生!」出演を経てデビュー。同学年の森昌子、桜田淳子らと70年代のアイドルシーンを席巻した。人気絶頂のさなか、三浦友和との結婚を機に21歳の若さで引退した。その潔さと、メディアに姿をほとんど見せないことでの神秘性で、40年の時を経た今もなお、色あせない魅力を放つ“伝説の歌姫”だ。
彼女の人気は10~20代にも広がる。フジテレビ系人気アニメ「ちびまる子ちゃん」には、主人公が憧れるアイドルとしてたびたび登場。さらにYouTubeで出演番組が手軽に視聴できるようになり、若者からの認知度が高まった。
ファンだという百井拓未さん(23)は語る。「物語の主人公になりきって歌う独特のスタイルに惹(ひ)かれていましたが、大学時代に自伝『蒼(あお)い時』を読み、百恵さんの情念やたくましさ、一人の女性として抱える葛藤や苦悶(くもん)に気づき、さらに感動しました」