ギャル時代の安西ひろこ(左)(写真:AP/アフロ)

かつては“ポスト浜崎あゆみ”とも

 すっかり“ギャルのカリスマ”から“美のカリスマ”へと変貌を遂げた安西だが、YouTubeでは美容分野だけでなく、「女性の生き方」をテーマにメンタルヘルスのアドバイスも発信している。

 9月に公開された動画では、自身がネットニュースに取り上げられた際、コメント欄に「劣化」「加工おばけ」などと誹謗(ひぼう)中傷コメントが大量に並ぶことがあると告白。

 その上で、「誹謗中傷とか嫌なこととかがあると、逆にポジティブに考えるようにしてて。自分が取り上げられるってことは、『安西ひろこだ!』って(記事を読んだ人の)脳の中に入ってくれるから、忘れられてないってこと」と心持ちを明かしつつ、「みんなも、いじめられたり嫌なことを言われたりした時は、『私、どうでもいい人じゃないんだ、ラッキー』みたいなマインドでいくと、結構いいかも」と視聴者にメッセージを送っていた。

 そんな現在の安西について、芸能評論家の三杉武氏は次のように語る。

「安西さんは、1998年に『フジテレビビジュアルクイーン』に選出され、抜群のプロポーションを生かして雑誌グラビアを席巻しました。当時は“バラドル”として活躍し、俳優としても存在感を放ちました。2000年にはエイベックスから歌手デビューも果たし、一部から“ポスト浜崎あゆみ”として注目を集めました。04年には本人とタイアップしたパチスロ機もリリースされましたね。当時はギャルタレントのイメージが先行していましたが、『仕事に対しては真面目でストイックで、スタッフにも気遣いができるコ』という声を現場からはよく耳にしました。パニック障害による休養後に芸能界へ復帰し、近年はSNSなどで変わらぬプロポーションを披露していますが、年を重ねる中でポジティブに生きようとする姿勢には共感を覚える人も多いのではないでしょうか」

 さまざまな経験を経て、「生きづらい世の中だけど、女性にキラキラしてほしい」と語る今の安西。彼女の言葉を求めている人は多いのかもしれない。

(小林保子)

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