ケンドリック・ラマー、シザとの対談で自分は“怒りっぽい人間”ではないと述べ「Not Like Us」の意味を説明
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 今年のドレイクとの激しいラップ・バトルでは一切の遠慮を見せなかったケンドリック・ラマーだが、根っからの怒りっぽい人間ではないと主張している。今年を象徴するほどの確執以来初となるインタビューで、ケンドリックはトップ・ドッグ・エンターテインメントのかつてのレーベル仲間であるシザと対談した。

 現地時間2024年10月21日に公開された米ハーパーズ・バザーの『2024 November Voices Issue』で表紙を飾った彼は、「自分が怒りっぽい人間だとは思わない。でも愛と戦争(の正当性を)信じていて、どちらも存在する必要があると考えている。そして、そのことを認識しているからこそ、物事に対して反応はできるが、自分自身としてそれらと同一化することはない。ただそれらが存在することを許し、それらが自分の中を流れていくことを許す。それが俺の信念だ」と述べている。

 「Not Like Us」はドレイクとの確執において決定的な役割を果たしたが、ケンドリックはこのフレーズが彼にとって文化的に何を意味するかを定義し、それはOVO関連のものよりもはるかに大きな意味を持つ。「“Not like us”?“Not like us”とは、俺という人のエネルギー、俺が代表する人間像のエネルギーだ。さて、俺が代表する人間に共感するなら……。この男には道徳観があり、価値観があり、何かを信じ、何かに基づいて行動している。迎合することはない」と彼は語り、「彼は自分の間違いを認識し、それを恐れずに共有できる男だ。恐怖に基づくイデオロギーや経験を深く掘り下げ、男として劣っていると感じることなく表現できる。“Not Like Us”について考えているとしたら、それは自分自身と、それに共感する人たちのことを考えているということだ」と続けた。

 「Not Like Us」は、マスタードのカリフォルニア・バウンス調のミックスが加わった、ドレイクへの痛烈なディス曲で、今月初旬に米ビルボードの“Hot Rap Songs”チャートで21週1位となり、リル・ナズ・Xの「Old Town Road」を抜いて最長記録を樹立した。

 「Not Like Us」の勢いはとどまるところを知らず、11月にノミネートが発表される2025年の【グラミー賞】で存在感を示す可能性がある。