「昨年放送された情報番組では、吉沢亮が『誰が一番好きなんだよ!』と訴えていましたよ。吉沢曰く、自分が一番、神木と仲がいいと思っているそうなのですが、一番の親友と思ってる人が吉沢以外にもたくさんいるのだとか。『なんかちょっと嫌ですよね』とも話していました」(同)
同世代の俳優の間でも人気者のようだが、誰からも好かれる人間性が養われたのは「神木家の家訓」にあるのかもしれない。女性週刊誌の芸能担当記者は言う。
「以前、神木家の家訓をテレビ番組で紹介していました。『性格のかわいい人でありなさい』『真逆の意見も一度は受け入れなさい』『実るほど頭を垂れる稲穂かな』という3つで、子どもの頃から『これをテーマに生きなさい』と言われていたそうです。だからこそ、子役で売れても思い上がることはなく、それが長年の活躍に繋がっていると思います。まさに、子役出身の大成功例と言っても過言ではないでしょう」
ドラマウォッチャーの中村裕一氏は、そんな神木の魅力についてこう語る。
「さすが芸歴25年だけあって、主な出演ドラマをざっと振り返るだけでも、『SPEC』シリーズの超能力者、『11人もいる!』の大家族の長男、『学校のカイダン』の天才スピーチライター、『いだてん』の落語家と、NHK・民放問わずまんべんなく出演しており、いずれも多くの人の印象に残っています。それだけでなく、『桐島、部活やめるってよ』『3月のライオン』『君の名は。』など、映画や声優の世界でも活躍しています。子役出身というと、成長と共に小さい頃のイメージからの脱皮に苦悩するケースが多いと思いますが、彼の場合、年齢相応の役はもちろん、真面目な役からクセのある役まで難なくこなし、どんなキャラクターを演じてもハマっている。他にはなかなか見当たらない非常に珍しいタイプの俳優で、ウイークポイントが見当らない、まさに“ミスター・パーフェクト”と言えるでしょう。まだ20代であるのが末恐ろしいですね」
30代、40代と今後、神木はどんなキャリアを重ねていくのか。人柄も含めて、ファンが長く安心して応援することができる俳優の一人だ。(丸山ひろし)