家が少しずつきれいになってくると夫も片づけに参加。一緒に意見を出し合いながら片づけるようになりました。
「夫は私よりも持っているモノは少なかったですが、私が片づけを始めると、『やり方を教えて』と自分のモノも片づけ始めました」
使わないモノを一緒にリサイクルショップに持ち込んだり、家の中のモノの定位置を相談して決めたり、夫婦で協力して進められました。
「不用品をたくさん出したつもりでも、やればやるほどさらに出てきたのには夫も驚いていましたね。洋服が一番多かったかな。あとは使っていない食器とか、ショッピングのときにもらった紙袋とか……。なんでとっておいたんでしょうね(笑)」
いつか使うだろうとずっと残しておいたモノでも、手放しても何も困らないことが衝撃だった、と彼女は言います。
どこに何があるか家族で把握できるようになると、子どもたちも着替える服を自分で選べるようになりました。ママのまねをして、片づけをすることも増えたそう。
片づけがもたらした変化は、彼女の内面にも及びました。
「自分では絶対にできないと思っていた片づけができるようになって、『やればできるじゃん』っていう自信につながりました。あと、今まではテーブルの上が散らかっていたり、食洗機に食器を入れなかったり、汚いまま寝ると朝起きたときの気分がよくないんですよね。5分だけでも寝る前に片づけると、朝が清々しく始まるということを知りました!」
家の中がきれいになると、家族とのコミュニケーションも良好に。夫とのケンカが減り、家庭に「ありがとう」という言葉が増えました。
「片づいていないことを誰かのせいにしていましたね。『家族がやってくれないから』とか『忙しいのになんで私ばっかり』と思っていましたが、プロジェクトを通して誰かに押しつけることではないと気づきました。やっぱり自分でやるということが大事ですね。家の中のモノと向き合ううちに、自分をアップデートできた感じ」