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今日10日、旭川で「初霜」が観測されました。今シーズン、全国で初めての初霜。旭川では平年より1日遅く、昨シーズンより14日早い初霜となりました。

旭川で「初霜」 今シーズン全国初

今日10日、旭川で「初霜」が観測されました。今シーズン、全国で初めての初霜です。

今日10日、旭川地方気象台構内で「初霜」が観測されました。平年より1日遅く、昨シーズンより14日も早い初霜となりました。

今朝にかけて、北海道は晴れて放射冷却が強まっています。旭川では、午前5時46分に気温が2.2℃まで下がり、霜が降りるほどの冷え込みとなりました。日中の気温は18℃くらいまで上がるものの、午後9時を過ぎると10℃を下回る予想です。朝晩と日中との気温差が大きくなるため、服装で調節してください。

霜のおりる条件は?

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「霜」とは、大気中の水蒸気が、地面や植物の葉の表面などに集まって凍った「氷の結晶」です。霜のおりる条件は、大きく2つあります。

1つは天気で、夜から朝にかけて穏やかによく晴れた時です。風が強かったり、雨や雪が降ったりした時は、地面付近がなかなか冷えないため、気温が低くても霜がおりない場合があります。

もう1つは気温で、目安は3℃~4℃以下まで下がった時です。ただ、気温が3℃~4℃以下だと、「氷の結晶」である霜がおりる寒さとは思えないと感じる方もいらっしゃるかもしれません。

ここでポイントとなるのが、気温を観測する高さです。気象庁では、気温を観測する基準を、地面から1.5メートルの高さと定めています。さらに、予想気温も、地面から1.5メートルの高さが基準となっています。ただ、冷えこんだ朝は、ずっと立っていると足元から寒く感じられるように、冷たい空気は重いので、地面近くに溜まりやすくなります。そのため、地面から1.5メートルの高さで気温が3℃~4℃以下でも、地面近くでは0℃以下となり、霜がおりるのです。

秋の「はや霜」は、農作物に被害をもたらすおそれがあります。霜がおりると予想される時には、早めの対策を心がけてください。