森崎ウィンさん(撮影/成田小夜子)

——じゃあ、10年後とか20年後とかに、このアニメと主題歌で育った子どもたちのなかからスーパースターが生まれたとして、人格を形成する基礎となったものとして、「あの曲のあそこをすごく覚えています」と森崎さんの曲を紹介する人が出てくるかもしれませんね。

森崎 そんなことになったら、僕は希代の幸せ者です。エンターテインメントをやっていて自分の作品が残って、しかもそんなことが起こったら、もう死んでもいいって思うかも。でもね、Eテレの番組だからそんな可能性だってゼロとは言えない。だって実際に、「忍たま乱太郎」も、僕に多大な影響を与えてますから。

――最後に森崎さんご自身はこの曲を作られて新たな挑戦を始められたということですが、今後やってみたいことや、予定していることはありますか?

森崎 やりたいことは死ぬほどあるんですけど(笑)。挙げるとしたら、なんだろう。まずアジアツアーを回りたいですね。アーティストとして、ミュージシャンとして、アジアツアーを回るのが長年の目標 でしたから。それに向けてアジアのフェスとかイベントにガンガン出たいなっていうのは、直近の目標としてありますね。

「サバイバル」も韓国発でグローバルに展開している作品ですし、今回日本でテレビアニメ化されたら今度は全世界で放送される可能性もあるわけじゃないですか。その意味でも、アニメ化がすごく楽しみです。主題歌のタイトルは「ネバネバ」。このワードとともに、世界中で広がってほしいですよね。

(構成/ライター 福光恵)

<プロフィール>

森崎ウィン(もりさき・うぃん)/1990年8月20日生まれ。ミャンマーで生まれ育ち、小学校4年生の時に来日、中学2年生から芸能活動を開始。

 2020年、「パレード - PARADE」でメジャーデビューし、音楽配信チャート1位を獲得。「暴太郎戦隊ドンブラザーズ」の主題歌やアニメ作品の主題歌も担当。俳優としても2018年公開のスティーヴン・スピルバーグ監督の映画「レディ・プレイヤー1」で主要キャストに抜擢され、ハリウッドデビューを果たす。2020年に映画「蜜蜂と遠雷」で第43回日本アカデミー賞新人俳優賞。主演を務めた連続ドラマ「本気のしるし」では釜山国際映画祭2021のASIA CONTENTS AWARDSにてBest Newcomer-Actor賞を受賞。2023年のNHK大河ドラマ「どうする家康」では二代将軍の徳川秀忠を演じた。WOWOWの「アクターズ・ショート・フィルム4」で監督、出演をつとめた「せん」が「ショートショート フィルムフェスティバル & アジア 2024」でグランプリである「ジョージ・ルーカス アワード」を受賞。ミュージカルでも活躍中

 テレビアニメ「科学×冒険サバイバル!」オープニングテーマ「ネバネバ」(作詞:MORISAKI WIN 作曲:KOSEN)は10月23日(水)デジタルリリース予定

  テレビアニメ「科学×冒険サバイバル!」はNHK Eテレで毎週土曜日午後6時25分から放送中(放送予定は変更になる場合があります)

※AERAオンライン限定記事

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