ひで子さんと巌さん(袴田さん支援クラブ提供)

「私が、袴田巌でございます。待ちきれない言葉でありました。無罪勝利が完全に実りました。きょうはめでたく、みなさんの前に出てきたということで。無罪勝利ということに、検察も認めたということ。これからの闘いにおいては、政治的に社会的地位を守っていく、これが根本的なものでございます」

 ひで子さんは、巌さんのこの言葉は、拘置所の中で48年間、無罪になったら言いたいとずっと復唱していた言葉で、思いつきではなかったと思う、と話した。

 控訴期限は10月10日。

 検察側が控訴する可能性について、ひで子さんは心境を尋ねられると、「したきゃすればいい」と語った。

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(AERA編集部 野村昌二)

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野村昌二

野村昌二

ニュース週刊誌『AERA』記者。格差、貧困、マイノリティの問題を中心に、ときどきサブカルなども書いています。著書に『ぼくたちクルド人』。大切にしたのは、人が幸せに生きる権利。

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