「空想旅行案内人 ジャン=ミッシェル・フォロン」展を両陛下と一緒に鑑賞する愛子さま。ドレスアップした装いでメイクも華やか=2024年9月9日、東京都千代田区

 公務や行事に臨むときが「オンのメイク」とすれば、ご静養に入った日の愛子さまは、爽やかなワンピースが似合う「オフの日のメイク」だったと夏目さん。

 那須御用邸を訪れた日も、透明感のある美しい素肌を生かした薄づきのベースに、軽くアイシャドーをのせたカジュアルメイク。等身大の愛子さまを感じることができるという。

「自眉を生かした、まっすぐで凜とした少し太めのストレート眉も、いまどきの形。うまくトレンドを取り入れてらっしゃいます」
 

ほお骨よりすこし上

JR那須塩原駅に到着した愛子さま。ほお骨よりやや上の位置にのせたチークとコーラル系のリップはトレンドを押さえたメイクと専門家=2024年9月12日、栃木県、地元の奉迎者提供

 愛子さまのトレンド・テクニックは、チークにも見て取れる。わずかに上気したようなコーラル系のピンクチークだが、夏目さんはその位置に注目する。

「ほお骨よりやや上にチークをのせることで、表情がより明るく、可愛らしく見える効果があります。このテクニックはいまのトレンドで、愛子さまもそのコツをしっかり生かしていらっしゃる。チークの濃さや色味ひとつで、顔の印象はまったく変わります」

 愛子さまがつけている赤み寄りのコーラル系のリップは、今年発売された新色にも数多く見られたトレンドカラー。

「目元のメイクを控えめにした分、美しい口元に視線が集まります」

 白い歯が映えるきれいな色だが、愛子さまはほどよく「つや」を抑えたタイプを選ぶことで、派手になりすぎていない。そのバランス感覚が絶妙だと、夏目さんは指摘する。
 

 そして、三つ編みをアレンジした髪形も、よくお似合いだった。

「サイドの髪をぴっちりタイトにせずに、ゆるくまとめていらっしゃる。そうした引き算のコーディネートは、愛子さまのこだわりなのかもしれません」

 ふんわりと下ろした前髪はカジュアルな印象で、青いストライプのサマードレスにぴったりだった。
 

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トレンドを楽しむ20代の愛子さま