「これまでは料理をするためにキッチンを片づけるという、マイナスをゼロにすることから始めないといけなかったんです。それがなくなって、すごく楽になりました」
頭の中がいっぱいだった状況も、改善されています。
「優先順位が付けられるようになりました。急ぎのことや重要なことがわかるので、パッと行動に移せます。子どもが4人いるのでやることは多いですが、回せるようになってきたかな」
優先順位を意識できるようになった裕理さんは、プロジェクトが終わった後に転職をしました。以前の職場は通勤に片道30分以上。往復1時間も通勤にかけるのがもったいないと気づきました。
「タイパを考えて、今の職場は玄関を出て3分くらいの場所にあります。少しでも家族や自分のために時間を使いたいと思って。仕事内容も、今の方がやりがいを感じられて自分に合っているみたい」
片づけは自分にとって必要なモノだけを残して不要なモノを手放します。裕理さんは頭の中でもそれができるようになったみたいですね。
不要なモノを手放せるようになった裕理さんは、必要なモノだけに囲まれた家の中で、家族と自分の大切な時間を過ごせるようになりました。次のライフステージでも、きっと過ごしやすい環境を整えられますね。
「もっと早く片づければよかった! 悩んでいた時間がもったいなかったです」
裕理さんのこの言葉は、片づけを後回しにしている人の背中を押してくれるかもしれません。まずは身近なところを一カ所だけ、片づけてみませんか?