夫 馬庭直樹[42]まにわクリニック 院長、医師

まにわ・なおき◆1982年、大阪府生まれ。2007年、和歌山県立医科大学医学部医学科卒。同大学付属病院循環器内科勤務などを経て、23年、まにわクリニックを開設。内科治療や心臓病、下肢静脈瘤手術のほか、栄養・生活指導も行っている

 小6のとき母を大腸がんで亡くし、そこから医師を目指しました。大学病院で妻と出会い結婚。長男を授かったあと2人目を授からず不妊治療を受けました。体外受精なども試みましたが、結局できなかった。そんな中で妻と栄養医学に出合ったんです。不妊治療だけでなくさまざまな病気や不調の根本原因に栄養バランスの乱れが大きく関係していることを知りました。

 かつての自分もそうでしたが多くの医療関係者は症状が出てから薬や手術を施すという考え方です。そうではなく栄養素のバランスを整え、一人一人に合った方法で病の根本を治癒していく。その観点を診療に取り入れたいと、クリニックを開設しました。

 栄養医学を学んだことで僕自身の体調も大きく変わりました。以前はコンビニ食ばかりだった食事を、妻がガラリと変えてくれたんです。一番体感しているのはボロボロだった肌質の変化です。体と栄養素の関係を多くの人に知ってもらいたいと、いまSNSで発信もしているんです。

(構成・中村千晶)

AERA 2024年9月23日号

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