ビータの途中(広島の神石町から本日の公演地である京都へ向かっています)高速のSAで休憩中の我がチーム。左から調律師の鈴木優子さん(車も提供してくださっています)、プロデューサーの清水紹音さん、ハーモニカ奏者の続木力さん。ちなみにこの日は朝6時に、プロデューサーと主催者(のご自宅に民泊させて頂きました)の激論で全員目覚めました。激論のテーマは「キューバと社会主義」はあ~~?? 朝からなにを論じているのんね!(撮影/谷川賢作)
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ビータの途中(広島の神石町から本日の公演地である京都へ向かっています)高速のSAで休憩中の我がチーム。左から調律師の鈴木優子さん(車も提供してくださっています)、プロデューサーの清水紹音さん、ハーモニカ奏者の続木力さん。ちなみにこの日は朝6時に、プロデューサーと主催者(のご自宅に民泊させて頂きました)の激論で全員目覚めました。激論のテーマは「キューバと社会主義」はあ~~?? 朝からなにを論じているのんね!(撮影/谷川賢作)
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パリャーソ(続木力&谷川賢作)は6月も関西エリアを巡演します。皆様に各会場でお目にかかれること楽しみにしています!
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パリャーソ(続木力&谷川賢作)は6月も関西エリアを巡演します。皆様に各会場でお目にかかれること楽しみにしています!
CD「うたはいつもそこにいて」絶賛予約注文受け付け中!
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 いやあ覚悟のビータ人生といえども、ここ最近の大問題その1「ホテルとれない状況」はいつまで続くのであろう。もちろんビッグアーティストの方々にはおそらく無縁のこの問題。我々♪リハしてライブして~車に乗って次の町へ(隠れ名曲『北風と太陽』より)な小規模ライブハウス巡演系ミュージシャンにとっては死活問題です。しかし、おととしの12月のツァー話を読みかえすと(ほめちぎ第16回参照)まだ朝早く起きてホテルでがんばって原稿書いているわけですね。しかしたった2年で、関西圏のホテル状況は様変わりしました。

「あるけばきんぽうげすわればきんぽうげ」by種田山頭火

ならぬ、歩いても座っても周りには外国人観光客。すでに街の受け入れ態勢も限界に近づいている気がします。で、ついにはビジネスホテルからも押し出され、カプセルホテルに移動する楽師たち。さすがにカプセル内で原稿は書けません。あきません。っていうか、私は幸い違いますが、閉所恐怖症の人にとってカプセルはかなりつらいだろうなあ。タイムトラベル系SF映画に出演のつもりでカプセルインするのですが、やっぱり狭いこわい息苦しい三拍子揃っている。それに、隣には大いびきの奴もおるし、シャワーやらトイレやら、なにをするにもやたらとノイジーな輩もおるし、とにかく熟睡できればもうけもの。翌朝ガバッと起き、すばやく身支度してチェックアウトするのみ。こりゃあ疲れはたまるわなあ……。

 さて、問題その2。私はピアニストです。なのに会場にピアノがない場合がある。えっ!どうするん?「電子ピアノ様」がさりげなく置いてあるのですね。がっくし。

 たしかに、事情を鑑みてしかたなくエレピでOKする私の問題ではあるのですが、その事情とは「決まっていたはずだった日程が手違いでとれずに、代替の会場なので」とか「このすてきな会場はピアノがまだないのだけど、ずっと定期的にパリャーソライブを続けたいので、なんとかお願いできないだろうか」等々。確かにその日一日、ライブの穴をあけるわけにはいかないとしても、毅然とした対応(いついかなる場合でもアコースティックピアノしか弾かんよ、わしは!)をとるべきなのだが、つい情にほだされるというか「ぶれる」私(ほめちぎ第19回参照)こりゃあ一生直らんだろうなあ。でも、もっとズッコケてしまうのはなんどもいらしてくださるファンのお客様に「え? なんか今日ちごたん? いつもとおんなじでよかったで。あんた上手やから、電気弾いてもわからへんて」。はあ~~脱力。たぶん事情をわかっていてくださった上での、慰めというより、励ましの意味をこめてなのでしょうが。礼!

 ビータ人生はまだまだ続きます。これしきのことではへこたれませんよ私は! 6月も7月もパリャーソは各地に行きますので、ぜひ生の音を味わいにいらしてください。お待ちしています!

*  *  *

 さて、ここからは前回の私のレーベルの新CD『うたはいつもそこにいて』リリース話(ほめちぎ第44回参照)の続きなのですが、まずは報告です。「5月1日(日)、全国発売が決まりました!」。もちろんそのことは、おめでとう~の一言なのですが、そうなったからにはできるかぎりの「予約注文」をとりたいですし、「市場」なんて言うと弱小インディーズレーベルの私には大げさですが、とにかくどんなに小さな作品でもCD市場に流通させたいのです。で、今がんばってネット上でtwitter、FB等で宣伝を繰り広げています。流通させるなら、こういうCDがあるのだぞということを、世間に認知してもらわねばなりません。

 が、こっそり本当のことを言うとネットで通販より、ライブ会場で即売のほうがCD制作にかかったコストは、はるかに回収できるのです。ここに大いに矛盾があります。かといって北海道から沖縄まで全国の方にお届けするにはやはり流通経路は確保しておかなければいけないし。痛し痒しとはこのこと。ああ、またグチっぽくなってきたかな。もうやめよう。

 で、一つおかしな話。この「こども合唱」のCD、置かれるべきCDネット通販上の「ジャンル」がないようなのです。「JAZZ」とか「サウンドトラック」というセクションに分類されているのは変ですが、私がそのジャンルの人だからかなあ。「アーティスト写真をください」と言われてもこのピリピリした世の中「歌っているこどもたちの顔」を出す訳にはいかないし、大体そもそもがこどもたちプロじゃないし、レコ発のプロモツァーなんかできるわけないし。あはは。なんか人と違う作品作ってそれを展開していくのっておもろいわ(^o^) とにかく明るくいこっと! [次回5/9(月)更新予定]