12日、天皇、皇后両陛下と長女の愛子さまは那須御用邸(栃木県)で静養に入られた。4月から日本赤十字社で嘱託職員として勤務する愛子さまは夏場が忙しかったため、9月に入ってちょっと遅めの夏休みとなった。愛子さまは「また今年もこのようにして家族で那須に来ることが出来たことをとてもうれしく思っております」と笑顔を見せられた。そんな愛子さまの昨年のご静養や幼い頃の夏の思い出にまつわる過去の人気記事を振り返る(「AERA dot.」2023年8月23日配信の記事を再編集したものです。本文中の年齢等は配信当時)。
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天皇、皇后両陛下と長女愛子さまは21日、静養のために栃木県那須町の那須御用邸付属邸に入った。2019年8月以来4年ぶりの滞在で、長い髪をカットして大人びた雰囲気になった愛子さまや、出迎えの市民との交流の様子が話題になった。ところが翌日、軽井沢へ向けて上皇さまが出発したJR東京駅は、警察の規制が強まった「厳戒」モードに。雰囲気を一変させたのは、那須塩原駅での雅子さまと市民との「交流」だった。
「もっと、下がってください」
「プレゼントはできません」
「物を渡したりしないでください」
「手を振るのとカメラだけにして」
8月22日のJR東京駅で、警察官らが声を張り上げていた。その相手は、軽井沢へご静養に向かう上皇さまと上皇后美智子さまをお見送りしようと集まった人たち。混雑の整理というよりも、これまでになくピリピリとした雰囲気が漂っていた。
東京駅で奉迎をしていた女性は、驚いた様子でこう話す。
「警察官に『あと(タイル)何マス分、下がって』と、ずいぶん後ろまで移動するように規制されました。つまり、上皇ご夫妻に手を伸ばしてもプレゼントを渡すことができない距離まで、という意味だと思います。こんなことは初めてで、驚いています」
「厳戒」の理由は前日に起きた、あるハプニングにあった。