生田絵梨花(写真:つのだよしお/アフロ)

「いくちゃん10人いる説」

 エンタメ誌の編集者はこう振り返る。

「22年のミュージカル『四月は君の嘘』でも共演歴のある生田さんと小関さんですが、第2話の長回しシーンの撮影はなんと1発OKだったとか。小関さんのリアルな“クズ演技”や生田さんのセリフの多さもさることながら、結婚を約束していた恋人に裏切られた女性の絶望感と、微妙に変化していく感情の機微を生々しく演じ、視聴者の共感を呼びました。舞台経験豊富な“生田絵梨花の実力”を世間に見せつけた、ドラマ史に残る名シーンといえます」

 そんな生田は、4月クールの杉咲花主演ドラマ「アンメット ある脳外科医の日記」(フジテレビ系)でも、権力者の孫ゆえに政略結婚を推し進める脳外科秘書を好演。

 さらに、今年は単発ドラマやCM、レギュラーラジオ番組にも出演しており、7月からはソロデビューアルバム「capriccioso」を引っさげての全国ツアーも開催中だ。加えて、12月からはファンテーヌ役を務めるミュージカル「レ・ミゼラブル」の全国公演もスタートする。まさに目が回るほどの多忙な日々を送っている。

「もともと志していたミュージカル俳優という道を乃木坂46在籍時に切り開き、『レ・ミゼラブル』や『ロミオ&ジュリエット』などの人気作品に出演しました。当時はアイドル活動とミュージカルを並行してこなしており、その多忙ぶりからファンの間で『いくちゃん10人いる説』が飛び出すほどでした。グループを卒業してからは連ドラへの出演ペースが上がり、より幅広い役に挑戦しています。なお、白石麻衣さんや西野七瀬さん、平手友梨奈さんらを含む全坂道グループ出身メンバーの中で、プライム帯の連ドラ単独主演を務めるのは生田さんが初。それだけ、業界内でも高く評価されているということでしょう」(前出の編集者)

暮らしとモノ班 for promotion
賃貸住宅でも大丈夫!?憧れの”壁掛け棚”を自分の部屋につけてみた
次のページ
乃木坂46時代から演技力には定評