2年ぶりの2ndアルバム「2:BE」をリリースしたBE:FIRST。RYUHEIとJUNONがメンバーやライブについて語った。AERA 2024年9月9日号より。
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――メンバー7人の個性が化学反応を起こすことで、グループとしての成長が著しい。それは「2:BE」にも表れている。
JUNON:BE:FIRSTにはさまざまな方面に強いメンバーがいて全員が出し惜しみをしない。メンバーの強みを吸収してもそのまま似るのではなく、オリジナリティーが生まれるのが良いところ。僕の場合、振り入れが終わってメンバーと踊っている時に自分の動きに気持ち悪さを感じたらメンバーを見て動きを盗んでいます。RYUHEIとは体格が似ているのでシルエットを参考にしているのですが、無理に大きく体を動かしていないのにダイナミックに見えるのがすごい。小さく動いていても体幹の動きがはっきり見えるんです。あと最近気付いたのが、ダンスを教えてもらっている時はついていくことに必死だけど、俯瞰してゆっくり振りを見て覚えた方が体に入りやすい。
RYUHEI:JUNONは手足が長いのでカメラに映った時に立体感がすごくあるように見えるし、手の流し方の再現度が高い。繊細さの部分で僕に似ている。すでに曲によって自分の理想の体の動かし方が分かるレベルまできている気がします。
JUNON:メンバーだけでなく、曲ごとのコレオグラファーからもいろいろなことを吸収しているんだと思う。
RYUHEI:JUNONはその日のパフォーマンス動画を誰よりも早く見て振り返っている。だからこそ楽曲ごとに新しいスキルを身に付けられるんだと思います。
JUNON:すぐに振り返らないと忘れてしまうし、やる気が起きなくなるから(笑)。
ライブで本領を発揮
RYUHEI:それができるのが羨ましい。僕は踊りたい時に踊って手ごたえを感じたものをずっとこすり続けるので。昔から自分が気に入ったレッスンの動画だけを録って見返して、それ以外のレッスンは帰宅して軽く反芻するということをやっていたら、なぜか振り覚えが早くなりました。振り入れの時はソウチン(SOTA)のことをじろじろ見ています。僕はシルエットをすごく気にするのですが、体が細いのでできる限り正面を向くようにしている。脇の開け閉めもすごく細かくやっています。オタク気質なので(笑)。
JUNON:RYUHEIは歌の細かい技術がすごく高くなっているよね。「2:BE」を聞いて一番細部まで意識して歌っていると感じたのがRYUHEIでした。
RYUHEI:嬉しい。聞く音楽を変えたんです。ブラックストリートとか本気で歌がうまいと思う人たちの曲を聞きこんでいます。あと、ゴスペルの歌は全身から出している本質的な歌だと感じるのですごく勉強になります。