――アルバムのリード曲の「Blissful」が象徴的だが、メンバーのことを示す「友達」や「仲間」といった歌詞が印象に残る。
JUNON:隣を見ることができていることも余裕が生まれている表れだと思います。
RYUHEI:ライブでもそういう瞬間があるよね。
JUNON:他のメンバーに起きたハプニングのことを覚えているのもライブ中に余裕が出てきた証拠だと思う。今起きていることが一番楽しいので、ライブを重ねると成長しますね。歌い方も含めて全部がどんどん変わっていくので、BE:FIRSTのライブで曲が音源通り聞けるのは最初の1~2回くらいだと思う。ライブで本領が発揮できるグループだからこその強みだと思っています。
RYUHEI:「SOS」とか音源とライブで全然違うよね(笑)。
JUNON:初期の曲も全然違う(笑)。
RYUHEI:ライブ中にメンバー同士、アレンジし合うのがすごく楽しい。JUNONは1音だけいじることが多いよね。
JUNON:一生飽きずにライブをやり続けられるグループだと思います。ライブ前はある程度緊張しなければいけないとは思っていますが、ただ緊張していても良いライブはできない。メンバー同士ふざけ合うのが僕たちのリラックス方法。ライブ前に自分が何をしていたかはほぼ覚えていないんですが、遊んでいる感覚を持ちながら音楽を楽しめているのは大きいと思っています。
ドームツアーが楽しみ
――12月からは初の4大ドームツアーが始まる。
JUNON:全公演全力で臨むことは前提として、先ほどの話にも繋がりますが、ライブ前にどんなことをしてリラックスしているかによってテンションが変わりますし、一公演一公演違うライブになると思います。「2:BE」は「BE:1」より自分たちの手が加わっていて楽曲理解度も高いですし、さまざまな面で自分たち自身で作り上げる部分が増えるツアーになると思っています。僕自身ドームツアーの完成形が楽しみです。
RYUHEI:ドームツアーですら助走の段階であるということを証明するためにもっとライブパフォーマンス力を上げたい。支えてくれているたくさんの人たちに感謝をしながら、BE:FIRSTにしかなし得ないステージを作ってBESTY(BE:FIRSTファンの呼称)と一緒に歴史を作っていきたいです。
(ライター・小松香里)
※AERA 2024年9月9日号より抜粋