コロナ禍はみんな平等
「コロナの頃は、誰もがお出かけできず平等でよかった」
そう話すのは、東京都の会社員女性(45)。小学校3年生の子どもには「宿題をしたり、プールに行ったり、外で友達と遊んだり、親戚と会ったりという自分の子どもの頃のような夏休みを過ごしてほしい」と願う一方で「ファーストクラスで海外旅行し、散財してきたなどの話を聞くと、自分とのギャップを感じ落ち込んでしまう」とこぼす。
長期の休みだからこそ明らかになる周囲と我が家の“格差”。7月、AERAが実施したアンケートにはこんな声が寄せられた。
「時間格差を感じます。子どもから『○○ちゃんの家みたいにたくさんお出かけしたい』と言われますが、ワーママの自分には叶えてあげられないことなので、悶々とします。理想はプールで遊んだり虫を捕ったり、季節感あふれる夏休みを過ごしてほしい。でも、共働きのため土日に限定され、かつ土日はどのレジャー施設も大混雑なので一家ぐったり……になってしまいます」(東京都・48歳女性)
とはいえ、猛暑で外出する気力は減退気味で、さらに円安で物価高。夏休みをどう過ごす人が多いのだろう。(ライター・羽根田真智)
※AERA 2024年8月26日号より抜粋