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 9月も中盤戦に突入しました。「AERA dot.」が最近掲載した記事のなかで、特に読まれたものを「見逃し配信」としてお届けします(この記事は8月24日に「AERA dot.」で掲載されたものの再配信です。年齢や肩書などは当時のもの)。

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 コロナ禍のピークが過ぎ、お出かけが“完全解禁”となっている今年の夏休み。子どもをどこかに連れていきたいけど、思うようにはならず、周囲の家庭と比較してモヤモヤしている人もいるのでは?AERA2024年8月26日号より。
 

 1位ソウル、2位台北、3位ホノルル。大手旅行業者「HIS」の海外旅行予約者数ランキング(7月20日から8月31日出発の旅行)だ。

「ランキングの変動はあるものの、旅行先に関してはコロナ前に戻ったという結果です。11位ロンドン、14位ロサンゼルス、15位パリなど、長距離路線の人気も下がっていません」(「HIS」広報担当者)

ぐったりしている朝顔

 夏休みに入って聞こえてくる海外旅行の話題。やや複雑な表情を見せるのは、東京都の会社員女性(44)だ。

 小学1年生の娘と保育園に通う息子がいるが、いつも通り仕事があるので、息子は保育園、娘も朝から夕方まで預かり所へ行く。観察日記が夏休みの課題となっている朝顔は、日中の水やりが足りなかったのか、暑さで弱ってぐったりしているという。「咲いた花は冷凍保存して夏休み明けに持ってきてください」と言われているのに……。

「我が家はまずは朝顔をどうしよう、と。夫と私も忙しく、休みがうまく合わないので家族で海外旅行なんてできません。せっかくの夏休みですが、目新しい体験はできそうにありません。親のサポートがたくさん必要な夏休みは、平時より焦る気持ちがあります」

 東京都在住の40代女性も夏休みのモヤモヤを抱えている。シングルマザーで、高校生の娘は部活とアルバイトで忙しく、親の出る幕はないが、問題は小学2年生の息子。コロナで失った数年を取り戻そうと、夏休みが始まってすぐ、2人で川遊びに出かけた。

 しかし着いて早々、息子は「もう帰りたい」とポツリ。川に来ている家族連れの中には父親が多く、子どもが肩車をしてもらったり抱き上げてもらったりしているのを見て、寂しくなったようだった。

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コロナ禍はみんな平等だった