総務省の調査によると、2014年末時点の国内のスマートフォン(スマホ)普及率は64.2%。20代に至っては94%がスマホを所持していることがわかった。当然、子育て世代の多くもスマホを所持しており、そのため、彼らの子どもたちは生まれた時からスマホに囲まれている「スマホネイティブ」ともいえる存在となっている。
そこで問題になるのが、スマホと子どもの関係性だ。0~6歳までの未就学児ですら、スマホの操作ができてしまう現代、時にはそれが困った事態へと発展することもある。
モバイル専門マーケティングリサーチ機関のMMD研究所は、今年の3月時点で0歳~6歳の子どもがおり、スマホを所持している女性2190人を対象に「乳幼児のスマートフォン利用実態に関する調査」を実施。乳幼児がスマホに接触し始めた時期を聞いたところ、実に47%もの乳幼児が、「0歳~2歳」の間にスマホに接触していることが分かった。
幼い子どもたちはスマホで一体どんなことをしているのか。「子どもがスマホでできること」について聞いたところ、スマホネイティブの恐るべき実力が明らかになってきた。
「液晶画面を立ち上げる」(53.4%ができると回答)なんてことはお手のもの。「カメラで撮影」(53.4%)を楽しんだり、「You tubeなどの動画閲覧」(39.8%)をしたり、時には「特定のアプリで遊ぶ」(53.5%)ことも。なかには「パスコードを入力して画面ロック解除」ができるというツワモノも18%おり、例えロックをかけていたとしても油断できない状況だ。