インタビューに応じる石破茂氏

――石破さんは、報道各社の世論調査では「次の総裁」として人気で、AERA dot.の2千人アンケートでもダントツの1位でした。
 世論調査にどれほどの意味があるかは別として、次の総理にふさわしい人という質問でいつも上位に挙げていただく期待に、どうやったらおこたえできるのかと悩みました。若いころに手がけた政治改革はこれでよかったのかという思いも底流にあります。長く政治家をやったからとか、経験があるからとかいうことよりも、過去の失敗をどのように未来に生かしていくべきかと、そういう思いです。

――世論調査では小泉進次郎氏と人気が拮抗しています。小泉進次郎氏を意識していますか?

 それは数字は数字でしかない。私は進次郎さんになれないし、進次郎さんも私にはなれないでしょう。

――総裁になった時、課題は山積みです。そうした中、いまもっとも国民に関心のある「裏金」問題はどうしますか。

 政治資金については、使途を問わない部分がある代わりに、収入と支出をきちんと記載して透明化することで有権者の判断を仰ぐというルールでした。そのルールが守れない場合があるのであれば、今後は使途ごとに上限をつけるといった別のルールによる規制も考えなければいけないと思います。

――では、裏金に関係した国会議員が何人もいます。彼らを次の選挙で公認するかについてはどうでしょう?

 公認・推薦などについては、第一義的には選対委員会でやるものです。今までの経験や実績、自民党の同志としてこれから先も一緒にやりたいということであれば、選対委員会から総裁のところに上がってきます。

 それを無視して総裁が独裁的に公認などについて決定するようになれば、それは今度は党のガバナンスが問われることになります。

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