著者最新作『社会という「戦場」では意識低い系が生き残る』

3、自分は特に何とも思っていないが、相手は尊敬してくれている

 もしあなたの人生が上手くいっているときには、何もしていなくても「あなたはとても素晴らしい」とか「尊敬しています」と言ってくれる人たちが現れます。

 これは、素晴らしいことですし、喜ばしいことです。

 ただ気をつけて欲しいのは、彼らは「等身大のあなた」を尊敬しているとは言えないケースもあります。

 なぜなら、成功している人に対する尊敬は、ただ「自分の理想像」を投影しているに過ぎないこともあるからです。

 たとえば、あなたが億万長者だったとして、あなたのことを尊敬してくれて近づいてくる人で「あまりお金には興味がない」という人はレアでしょう。

 むしろどちらかというと、「自分もお金持ちになりたい」という願望を持った人のほうが多いのではないでしょうか。

 このタイプの人はあなたに心酔している一方で、その熱狂が醒めたときには「失望しました」といった憎悪の言葉を放つことも少なくありません。

 自分のことを大切にしてくれる人がいることは、とても素晴らしいことです。

 なので、そういった人を大切にしつつ、「あなたの理想と私は違うんだよ」と伝え、相手が投影したあなたではなく、本来自分が思っている「自分らしさ」をアピールするようにしましょう。
 

4、相手も自分も尊敬していない

 これは、もう最悪の関係です。

 こうなってしまったら、なるべく付き合わないようにするほうがマシです。

 しかし、意外とこの関係に陥ることは珍しくありません。

 人間関係のちょっとしたもつれから、お互いのことを全く尊敬できなくなってしまうことは、皆さんも経験があるのではないでしょうか。

 そのうえで、改めて考えてみてください。

 この「尊敬できない関係」に至るときには、意外と「お互いに尊敬している」という関係性が劣化してしまい、生じることが多くあります。

 一時期はとても仲が良かったのに、時間とともにすれ違いが増え、徐々に仲違いが生じることってよくありますよね。

 その関係性の変化に適応しようとせずに、片方が昔のままの付き合い方をしてしまうと、どうしても尊敬できない関係になってしまうことはあります。

 バディを作るためには、信頼感情は欠かせません。この信頼こそが、友情や恋愛感情の根本にあります。

 この信頼というのはナマモノです。適切に処置をしないと腐ってしまうことも多々あります。

(ぱやぱやくん)

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