横川楓さん
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 投資に関しての最近の大きな話題と言えば、日経平均株価の急激な変動でしょう。記録的な大暴落のあと、大幅に反発しました。株価の急激な下落を経験し、心を揺さぶられた投資初心者も多かったでしょう。しかし、長期的な視点でする積み立て投資は、日々の株価はこまめにチェックせず、「放置」が基本なのです。

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東証終値4451円安の3万1458円 下げ幅ブラックマンデー超え」(8月5日配信、朝日新聞デジタル)

5日の東京株式市場で日経平均株価は歴史的な急落となり、前週末の終値より4451円28銭(12.40%)安い3万1458円42銭で終えた。下げ幅は、1987年10月の株価暴落「ブラックマンデー」が起きた際の3836円48銭を超え、過去最大となった。

日経平均大幅反発、終値3万4675円 上げ幅過去最大3217円」(8月6日配信、朝日新聞デジタル)

6日の東京株式市場で日経平均株価は大幅に反発し、前日終値より3217円04銭(10.23%)高い3万4675円46銭で取引を終えた。上げ幅は、1990年10月2日の2676円55銭を上回り、過去最大となった。前日に過去最大の下げ幅4451円を記録してから一転、買い戻しの動きが広がった。


 日経平均株価は、7月11日には4万2千円台をつけ、史上最高値を更新していました。

 にもかかわらず、8月5日に大暴落。そして翌日には大幅に反発し、めまぐるしく動きました。

 株価の急激な下落の影響によって、持っている投資商品がマイナスになって焦っているという声を、とてもたくさん耳にしました。今年から新NISAを始めたばかりで、突然に起こった乱高下。不安になった人は多かったのではないでしょうか。
 

安いときに買い、高いときに売ればというものの

 日経平均株価とは、日本経済新聞社が東京証券取引所プライム市場に上場する企業の中から選んだ225社で平均した株価のことです。

 プライム市場には、いわゆる大企業が入っており、日経平均株価は日本の株式市場を把握するための代表的な基準となるものです。株式だけではなく投資信託などにも、日経平均株価に連動する商品があります。

 株式などの投資商品の価格は日々、さまざまな要因で上昇したり、下落したりします。安いときに買って、高いときに売れば、利益が出る……と言うものの、現実にはなかなか難しいものですよね。

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