コロナの流行が始まったくらいのとき、“夜だけ炭水化物を食べない”ダイエットをちょっとやってみたんです。そうしたら、52キロくらいまで減った。でも、また、増えて(笑)。そもそも、私、食べることが大好きなんですよ!

 体重が56~57キロくらいのときに、ryuchellから男性が好きという告白があり、ビックリして、一気に食欲がなくなって。そこでグンと減って2カ月で8キロ落ちましたね。

 ryuchellの告白までは、私の人生の中で食欲がなくなったことはなかった。それこそ、どんなに体調が悪くてもごはんは食べられていたし、嫌なことがあったら食に走るほうだった。朝ごはんを残すということを初めて経験しました。

 こんな風にコラムに書き綴り文字にすると、深刻な話に聞こえますけど、本当に喉を通らなかったのは2週間程度。ryuchellの告白がある前は日中にお菓子を3袋空けるくらい食べていたのが一気に食べなかったので、最初の2週間でグンと減って、結局、2カ月で8キロ減でしたね。

 私は、こういう出来事もポジティブに考えてしまうんでけど、ryuchellの告白で食べ物が喉を通らなくなったおかげで、自分の体内がすごくきれいになった気がしました(笑)。断食したんだくらいの気分! その期間、お菓子を食べなかったことでからだの中がすごくきれいになった感じがして、そのあとはからだにいいものを食べたい気分になりましたね。

人の価値はからだの体積じゃない

 そこからずっと、そのままって感じですね。食欲がなくなったから、胃が小さくなって、そのまんまって感じ。気持ち的にはもちろん元気だし、全然食べられるんだけど、胃が小さくなったから食べる量が減ったために体重はキープしている。ここ1~2年は48キロですね。

 48キロの私ですが、Instagramに水着姿の写真も投稿しました。仕事としてお洋服を作らせてもらいはじめて9年、「Tostalgic Clothing」をスタートさせてもらって8カ月、ついに水着を作らせてもらいました! 

 水着でもママは子どももいると、いろんな動きをしなければならないじゃないですか(笑)、しゃがんだり、かがんだり。だから、胸元はホールド感はあるけど、Vラインにはなっていて、セクシーさを残しつつ、かがんだときに胸元が見えすぎることはないデザインです。背中はリボンになっていてレトロでカワイイのがお気に入りです!

 もうすぐ水着を着る季節ですけど、細い方がカワイイと思っている人がいてもいいと思うけど、シンプルにただの好きなタイプなだけだと思う。細いのが悪いだなんてもちろん思わないけど、私のタイプはちょっとムチっとしているのが好きだから、自分もそうありたいな。

 4月にロサンゼルスでお仕事があり、ディズニーランドに行ったとき、めちゃめちゃボリューミーな女性がいたんですよ。その女性がラプンツェルの衣装を着て楽しんでいて、日本じゃなかなか見ない光景だなと思った。本当にその姿がカワイイってトキメキました!

 からだの体積で自分の価値は決まらないと思う。「お腹がポヨンポヨンで」ってお悩みのメッセージをもらうと、私は「えぇもん一杯詰まってるってこと!」って、必ずお返事するんです。本当にそう思うし、世の中の女の子にはそう思って欲しい。きれいごとみたいに聞こえるかもしれないけれども、からだが細い、太いは全く関係なく、内側から出てくるものこそが、カワイイとか美しいなんだと思っています。

(構成/AERA dot.編集部・太田裕子)

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一児の母、タレント・ブランドプロデューサー。1995年6月30日生まれ、大阪府出身。原宿系ファッションのカリスマ読者モデルとして10代を中心に人気を集め、パートナーのryuchellとバラエティ番組やTVCMに多数出演。一児の母となった現在は育児や生活の様子を投稿したSNSが人気。

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