山﨑真美さん(右)、山﨑道広さん(撮影/写真映像部・和仁貢介)
この記事の写真をすべて見る

 AERAの連載「はたらく夫婦カンケイ」では、ある共働き夫婦の出会いから結婚までの道のり、結婚後の家計や家事分担など、それぞれの視点から見た夫婦の関係を紹介します。AERA 2024年8月12日-19日合併号では、縫製士の山﨑真美さんとPE-BANKの山﨑道広さん夫婦について取り上げました。

【写真】この夫婦の写真をもっと見る

*  *  *

夫40歳、妻35歳で結婚。長男(0)と3人暮らし。

【出会いは?】マッチングアプリで。互いにアプリでやり取りしているときより、リアルの方がずっと良い印象を持ち、すぐに交際がスタート。

【結婚までの道のりは?】東京駅丸の内駅前広場で、夫からプロポーズ。

【家事や家計の分担は?】料理は主に妻、掃除は主に夫、洗濯などその他の家事は手が空いている方が担う。家計は妻が管理。

妻 山﨑真美[39]山と道 サンプル縫製担当

やまさき・まみ◆1985年、札幌市生まれ。札幌市立高等専門学校を卒業後、オーダー服企業、イッセイミヤケなどに勤務。2021年から現職。フリーランスの縫製士としてパリコレクションのサンプルや舞台衣装などの製作も請け負う

 私がお酒好きだと知った彼は、初めてのデートでバーに連れていってくれ、2回目も日本酒の美味しいお店を予約してくれました。その場でも結構飲んでいたので、飲む人だとばかり思っていたのに、実は飲めないのに無理してがんばっていたと後からわかりました。私のためにそこまでしてくれたのが、とてもうれしかったのを覚えています。

 ときどきケンカになることもあるけれど、必ず自分から謝ると決めています。私は悪くないと思うこともあるけれど、重要なのはそこじゃない。「ごめんなさい」は「私が悪い」という意味ではなく、ケンカを早く終わらせたいという合図。そうすることで彼もすぐに受け入れてくれ、元の二人に戻ることができます。

 私は職人気質で、考え方が極端になってしまうこともあるけれど、彼と一緒にいると気持ちがフラットになって、楽になれるのを感じます。この先もずっと、お互い支え合い、気持ちを共有しながら家族の時間を過ごしていきたいと思っています。

次のページ
妻は表裏が全くない、まっすぐな心の持ち主