2度目のマスターズ制覇に期待がかかる松山英樹
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 パリ五輪、4日、男子ゴルフ最終日がル・ゴルフナショナル(7174ヤード、パー71)で行われた。前回東京五輪では惜しくも4位だった松山英樹は6バーディー、ボギーなしの「65」で回り、通算17アンダーで銅メダルを獲得。日本男子ゴルフでは初の快挙となった。そんな松山英樹の過去の人気記事を振り返る(「AERA dot.」2024年3月28日配信の記事を再編集したものです。本文中の年齢等は配信当時)。

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 PGAツアーでプレーする松山英樹が好調をキープしている。

 2024年は1月末のファーマーズインシュランスオープンで13位タイになると、2月18日までカリフォルニア州のリビエラCCで開催されていたザ・ジェネシス招待で、6打差を逆転しツアー通算9勝目を記録。2年ぶりに世界最高峰の舞台で勝利し、復活を印象付けた。

 最終日は9アンダー62という圧巻のゴルフを展開。出だしの1番から3連続バーディを奪うと、ハーフターンした10番からも3連続バーディとし、終盤15番からも3連続バーディを奪取した。

 12番で15mのロングパットを決めるなどパッティングも良かったが、それ以上に光っていたのがショットだ。15番で189ヤードのセカンドショットをベタピンに寄せると、16番パー3ではもう少しでホールインワンというスーパーショットも飛び出しバーディ。ストロークス・ゲインドのトータルは13.284でトップとなるなど、ティーショットからグリーン上でのプレーまでがハイレベルだったことが勝因となった。

 3月に入っても松山の好調ぶりは変わらず、アーノルド・パーマー招待を12位タイで終えると、“第5のメジャー”といわれるザ・プレーヤーズ選手権では4日間とも60台で回り6位タイ。ショットに対しては「これをやり続ければ上位に行けるのかな、というのは何となく見つかった」と分析するなど、今後への期待を持たせるコメントも残してくれた。

 昨季は、2014年から続けてきたシーズン最終戦のツアー選手権出場が9年連続でストップした。シーズンのトップ10入りがわずか2回というのは、2013-14シーズンの本格参戦以降ではワーストで、フェデックスカップランキング50位もPGAツアーに本格参戦してからのキャリアでは最低。シーズン最後が途中棄権で終わるという、不本意なシーズンとなった。

 しかし今年は、ファーマーズインシュランスオープンでアイアンの調子が上向いている様子をうかがわせると、優勝したザ・ジェネシス招待以降も崩れることなく上位争いを展開。こうなると、4月に開催される海外メジャー、マスターズでの2021年に続く2度目の優勝も見えてきそうだ。

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「ショット」を武器に上位争いを続ける松山