東京五輪では柔道混合団体にも出場した阿部詩
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 7月27日(土)から8月3日(土)まで、全8日間の日程で行われるパリ五輪・柔道競技。8月に入りいよいよ終盤、最終日の3日(土)には「男女混合団体戦」が行われる。

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 団体戦の歴史はオリンピックにおいてはまだ浅く、前回東京五輪(2021年)で採用されたのが第1回。世界選手権でも団体戦は男女別で実施されていたが、オリンピックでの採用を受け2017年から混合団体戦が行われるようになった。ここで日本は17年から今年までの7大会で7連覇(※20年は大会開催なし)、圧倒的な強さを見せている。

 オリンピックでの第1回となった東京でも世界選手権での実績を受け初代王者が期待されたが、決勝でフランスに1-4で敗れ銀メダル。日本は男女14階級で金メダル9と強さを見せていたが、団体戦は総力戦で競技最終日に行われることもあり敗戦の印象は強かった。

 混合団体戦は男子3人・女子3人の6人制。男子は73㎏以下、90㎏以下、90㎏超から3人、女子は57㎏以下、70㎏以下、70㎏超から3人のメンバーで構成し、先に4勝を挙げたチームの勝利となる。3勝3敗で終わり、ポイント数によっても差がつかない場合は無作為に選ばれた階級で代表戦を行い勝敗を決する。

 よく「オリンピックには魔物が棲む」と言われるが、前回の混合団体ではそれが顕著となり、初戦の準々決勝ドイツ戦で阿部詩、大野将平の金メダリストが連続敗戦。そこから4連勝して初戦を突破し、準決勝のROC(ロシア・オリンピック委員会)も4-0で問題なく退けたが、決勝のフランス戦で再び魔物が牙を剥いた。

 今大会では競技6日目までを終え、日本は金メダル3、銀メダル1、銅メダル3でメダル数7と柔道内のメダル争いでトップに立つ。ライバルとなるフランスは地元開催の大声援を受け奮闘するもここまで銀2、銅5とメダル数こそ日本と同等もいまだ金メダル獲得には至ってない。100㎏超級代表のテディ・リネール、そして混合団体戦が、いまや日本をしのぐ競技人口を持つ柔道大国となったフランスの威信を担う。

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やはり地元フランスが最大のライバルか