梶原雄太(写真:Pasya/アフロ)

「YouTube御殿」を建設中

 活動の場をYouTubeに移して久しい梶原。チャンネル登録者数は245万人にまで成長させたが、もう地上波には出ないということなのか。

「今ではそれぞれのフィールドで活躍しているキングコングですが、芸歴2年あまりでM-1ファイナリストに進出するなど、華々しい経歴を持つ“エリート芸人”です。しかし、実力不足を自覚していた梶原は徐々に追い詰められ、2003年についに失踪騒動を起こし、休養生活に突入しました。本気で引退を考えるほどの精神状態だったといいます。数カ月間の休養を経て復帰、多くの冠番組を持つ人気芸人として活躍を見せる一方で、相方の西野は06年に“ひな壇に出ない”宣言をし、絵本作家や実業家として活動するようになりました。そして、12年に同世代の芸人たちと出演していたバラエティー『はねるのトびら』が終了、一気にテレビへの露出が減少していったのです。自身もインタビューで、ひな壇で爪痕を残せず、需要がなくなっていったと認めていました」(同)

 梶原に転機が訪れたのは17年。あるイベントで人気YouTuberと共演した際、観客の反応を目の当たりにして、本格的に芸人とYouTuberの“二刀流”を目指すことを決意し、18年にYouTuber・カジサックとしてデビューした。1年以内に登録者数100万達成できなかったら芸人引退と宣言し、背水の陣で挑んだのが功を奏したのか、1年を待たずに100万を達成。「芸人YouTuber」の先駆けとなった。

「旬の芸人やYouTuber、業界人など豪華なゲストを迎えたコラボ動画と、ヨメサック(梶原の妻)と5人の子どもたちを前面に出したコンテンツを軸にして、人気チャンネルへと上り詰めました。週刊誌などでは“YouTubeでの収入は億超え”と報じられました。最近では、ついに一軒家を建てるべく土地を購入したと発表。子どもが増えて手狭になったと理由を述べていましたが、自宅に配信スタジオなどを作るのでしょう。辻希美が建てた3億円ともいわれる豪邸は、3階建てでダンススタジオや衣装部屋、撮影部屋などを備えたガチガチのYouTuber仕様でした。カジサックも豪邸建設を機に、これまで以上にYouTubeに注力していくのではないでしょうか」(民放バラエティー制作スタッフ)

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吉本興業との軋轢も