県民局長になって2年目を迎えた22年4月には、新しい部下とのチームワークに期待を膨らませている様子がうかがえる。

〈このチームにとって、どんな1年になるのでしょうか。それは、「どんな1年にしたいか」というメンバー全員の思いの総和の結果です。(略)「楽しく仕事をしましょう」と言うようにしています。でも「楽しく」と「楽」は違います。楽しく仕事をするためには一生懸命努力しなければなりません。(略)なんか、偉そうに格好つけてますね(笑)。でもこれ、ついついサボってしまう自分に言い聞かせていることなのです〉

 昨年あたりから、仕事で苦労した経験、職場の困った上司について言及するようになる。

〈…そんな自分でも20年以上も昔、少しだけ不眠症になった時期がありました。職場環境や仕事内容そのものに心身両面が拒否反応を示したのでしょうね。(略)朝令暮改、梯子を外されるのも日常茶飯事で何を信じていいのやら。夕方に急な仕事を言われたのにその後すぐに飲みに付き合わされて、夜中まで連れ回されて、あげくに翌朝一番、「あれ、出来たか」って…。これってほんとにあった話ですよ〉

〈働き方、職場環境、人間関係がこれからどのようになっていくのか分かりませんが、自分はほとんど終わりに近づいているのでなんとか逃げ切れそうです。けれど、これから組織を担っていく若手の管理職の皆さんは大変です、頑張って!…ですね〉

 漠然とした表現ながら、県庁内の職場環境の悪化を暗示しているようにもみえる。
 

組織の劣化は取り巻きの劣化

 そして、今年2月。批判のボルテージが上がった。

〈これからの兵庫県は、志ある次世代の若者達に選ばれ続けることが出来るでしょうか。職員達が働いていたいと思う組織であり続けられるでしょうか〉

 表現を極めた組織批判の展開になった。ビジネス書を引用しながら、

〈組織の劣化はひとえに権力者の取り巻きの劣化が原因である。自分より優秀な者をさん言により権力者から遠ざけ、真実に蓋をし、判断を誤らせる。その組織はどんどんと腐敗し落ちぶれていく〉

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