「コンビニ百里の道をゆく」は、54歳のローソン社長、竹増貞信さんの連載です。経営者のあり方やコンビニの今後について模索する日々をつづります。
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いよいよ7月26日から、パリオリンピック・パラリンピックが始まりますね。
私には今回も楽しみにしていることがあります。オリンピックというといつも、「すい星のごとく現れるスーパースター」がいますよね。
実際には「すい星のごとく」ではなくて、その国ではすでに名声を獲得している選手のはずなのですが、一観客からすれば突然目の前に現れたように感じるスーパースターが、どの大会でも必ず登場します。それが今回はどんな人なのか。
そんな選手のおかげでその競技に一気に注目が集まる。東京パラリンピックにおける「ボッチャ」もそう。その盛り上がりが他の競技にも伝播し、さらに大会が熱を帯び、見ている私たち日本中も沸き立つ。そんなことがパリでも起きるのか。ワクワクします。
日本の選手では、競泳の池江璃花子選手はまだ「次」のロス五輪もあると思いますが、個人種目では出場できなかった東京の分を含めて、悔いなく思い切り、現時点での万全の体調でのぞんでもらいたいですね。
ゴルフでは全米女子オープンを制した笹生優花さんと、最後の最後に大逆転で代表の座を取った山下美夢有さんの活躍に期待したいです。
国枝慎吾さんが引退された後の車いすテニスでは若い小田凱人さん、東京パラ女子シングルスで銀メダルをとった上地結衣さんにもぜひ金メダルをとってほしいですね。
五輪に向けてひじょうに「良い流れ」で来たなと思うのはバレーボールですね。五輪の前哨戦であるネーションズリーグで男女ともに銀メダルと大盛り上がりでした。
大会のあり方についても、商業的な成功を求める五輪から、時代の流れとともに「持続可能な大会にしていこう」というテーマも突きつけられています。その面でもどんな工夫とともに開催されるのか、楽しみにしたいと思います。
※AERA 2024年7月29日号