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 私たちの周りにいるサイコパスを見抜くにはどうしたらいいか。心理学者の内藤誼人さんは「オーストリアにあるインスブルック大学のある調査によると、サディズム度とサイコパス度の高い人ほど、苦いものを好むことがわかっている。魚のキモや、ゴーヤ、ピーマン、銀杏など、苦いものが大好きだというのであれば、サイコパスの可能性が高いかもしれない」という――。

※本稿は、内藤誼人『面白すぎて時間を忘れるサイコパスの謎』(三笠書房)の一部を再編集したものです。

普通の人でもサイコパスを正しく見抜く「3つのポイント」

 専門的な訓練を受けていないと、相手がサイコパスかどうかを見抜くことはできないのでしょうか。

 いいえ、そんなことはありません。

 カナダにあるデンバー大学のリアン・ブリンクは、刑務所に収監されている100名の男性と会話した様子をビデオに録画し、40名の素人の大学生に見せて、サイコパスかどうかを見抜けるのか実験してみました。

 その結果、まったくの素人でもサイコパスかどうかを正しく見抜けることがわかったのです。

 さらにブリンクは、次の3点に注目すると正答率が上がることを突き止めました。

 サイコパスは、特に面白い話をしていないときでさえ、にこやかな笑顔を絶やしません。愛想のよいセールスマンが、にこやかに営業をするときのような感じでしょうか。

 笑顔を絶やさないので、一見「さわやかな印象」を受けるかもしれませんが、それはあくまで「獲物を落とすための戦略」ですので、騙されてはいけません。

 サイコパスは、オーバーアクション気味にしゃべります。テレビのトーク番組に出演しているお笑い芸人のような感じでしょうか。身ぶり手ぶりが大きいので、つい話に引き込まれそうになりますが、それも「獲物を落とすための戦略」ですので注意が必要です。

 サイコパスは、あまり上品な家庭に育っていないことが多く、一緒に遊んでいる友だちも社会階級があまり高くない傾向があります。そのため、どうしても素行の悪い人が使うような、乱暴な言葉遣いになってしまうのです。

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