渡米して芸能活動をセーブしたことも
芸能評論家の三杉武氏は宮沢についてこう述べる。
「1990年代には私生活に関する騒動などもあり、渡米して芸能活動をセーブしていた時期もありましたが、2000年に出演した香港映画『華の愛～ 遊園驚夢』の演技が評価を受けると、2002年の映画『たそがれ清兵衛』で日本アカデミー賞の最優秀主演女優賞を受賞するなど、女優として確固たる地位を築きます。以降も野田秀樹さんの作品をはじめ、舞台作品にも多数出演するようになっていきました。テレビが元気だった時代にアイドル的な人気を集めて最前線で活躍した一方、今も演技派女優として映画、舞台を中心に活躍する昨今では数少ないスター性を感じさせる本格女優と言えるでしょう」
筋の通った凜とした美しさとキュートさを兼ね備え、50代でも輝き続ける宮沢りえは、まだまだ世間の注目を集めている。
（高梨歩）
［AERA最新号はこちら］
