昨日に引き続き、学問の神さま・菅原道真を祀る「天満宮」についてご紹介しましょう。
受験シーズンに最もたくさんの参拝者で賑わう「天満宮」といえば、太宰府天満宮や北野天満宮が有名ですね。
この時期、受験生向けにテレビでも取り上げられることも多いのですが、そのほかにも日本全国にはさまざまな天満宮が存在します。
さあ、受験生の皆さん!
受験本番への準備が整ったら「天満宮」に足を運んでみましょう。
合格祈願に最適な、全国各地の天満宮をまとめてご紹介します!
最も代表的な「三天神」
日本全国の天満宮の数は、なんと1万2千社近くあるとされます。「三天神」と呼ばれる3つの代表的な天満宮はそのなかでも代表的なスポットとして知られています。
【北野天満宮】京都府京都市上京区馬喰町
道真にゆかりのあった人々が平安時代の中期に建てた神社であり、天神社の総本社とされる。北野の地は、道真が最も愛した場所であり縁の深い地。
●参拝時間:午前5時30分から午後17時30分
【太宰府天満宮】福岡県太宰府市 宰府4丁目7番1号
北野天満宮と同じく平安時代の中期に建てた神社であり、天神社の総本社とされる。菅原道真が生涯を終えた大宰府に建てられた。道真の墓所の真上に本殿を創建したと伝わる。
●参拝時間:午前6時30分から19時
【防府天満宮】山口県防府市松崎町14番1号
道真が亡くなった翌年(904年)に創建され、日本最初の天神社ともいわれる。防府は道真が大宰府に流された途中で宿泊した場所でもある。
●参拝時間:24時間 境内自由(防府天満宮歴史館は9時30分~16時)
首都圏の代表的な「天満宮」
日本を代表する「三天神」はいずれも西日本にあるので、東日本に住んでいる受験生にとっては距離が遠いという問題があります。でもご心配なく!
首都圏にも大きな天満宮はたくさんあります! ぜひチェックしてみてください!
【湯島天満宮】東京都文京区湯島3-30-1
別名「湯島天神」ともいわれる。多くの東大受験生が参拝する都心の天満宮。東日本では太宰府天満宮や北野天満宮まで参拝に行くことが難しいという理由もあり、東国における合格祈願の名所として親しまれている。
●参拝時間:午前6時~20時
【亀戸天神社】東京都江東区亀戸3丁目6番1号)
江戸時代の初めごろ、太宰府天満宮の神官を務めていた菅原道真の子孫が天神信仰を広めるために諸国を行脚した際に、この地に天神像を祀ったのがはじまりとされる。その後、五代将軍家綱の寄進によって社殿が造営された。
●参拝時間:午前6時~17時
【谷保天満宮】東京都国立市谷保5209
菅原道真の三男・道武が、父を祀る廟を建てたのがはじまりとされる。東日本で最も古い天満宮であり、湯島天満宮、亀戸天神社と合わせて関東三大天神と呼ばれる。
●参拝時間:24時間 境内自由
【町田天満宮】東京都町田市原町田1丁目21-5
創建の年代は詳らかでないが、社史によると、江戸時代の初期に分祀したとされる。町田には、この天満宮を含めて3つの天神社(町田三天神)が置かれている。
●参拝時間:24時間 境内自由
1月25日は「初天神」! いざ天満宮で合格祈願!
天満宮への合格祈願は、受験ギリギリのタイミングではなく、少し余裕をもって行くのが望ましいと言われています。
なぜならば、この時期の天満宮は非常に混雑するため、寒いなか、並ぶことになることもあり、たくさんの人の群れのなかで風邪をうつされてしまう心配もあるからです。
天満宮への合格祈願は、少し余裕をもって、1月の末までに終えましょう!
とくに初天神の1月25日には多くの天満宮で、幸福を招く鳥とされる木彫りの鷽を神社へ返納し、新しいものと交換する一般参加の行事(鷽替え神事)も行われ、おすすめです。
受験のタイミングが少し遅い時期(2月後半〜3月)に実施される場合は、2月中旬の梅の開花に合わせて天満宮を訪れるのもよいかもしれません。梅の花は菅原道真が愛した花ともいわれ、北野天満宮はじめ、各地の天満宮には実は梅の名所が多いのです。
──この勝負の季節に、いざお近くの「天満宮」に足を運び、「桜咲く」の吉報を大切な人に伝えましょう!
参拝する際には「合格はちまき」や「合格祈願の鉛筆」など、受験に心強いアイテム類も忘れずに入手しておきましょう!