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ジェネリック医薬品を扱う会社として有名な沢井製薬。同社を中核とするサワイグループが積極的に取り組んでいるのが、インクルージョン、ダイバーシティ、エクイティの推進を目的とした同社独自の施策、ID&Eだ。中でも、人財育成や女性活躍推進に力を入れているという。新入社員から社長までに働きかけ、組織全体の活性化を図るキーパーソンのふたりに、木村恵子編集長が詳細を聞いた。
文/内藤 綾子 撮影/太田未来子 デザイン/スープアップデザインズ
制作/朝日新聞出版メディアプロデュース部ブランドスタジオ 企画/AERA dot. AD セクション
Fumihito Yamakawa
山川 文仁
サワイグループホールディングス株式会社
グループ人事部長
2002年に大手電機メーカーに入社し、12年間勤務。14年8月沢井製薬に入社。23年6月からサワイグループホールディングスのグループ人事部長に就任。
木村 御社グループでは、中期経営計画として「Beyond 2027」を策定されています。国内ジェネリック医薬品市場でのシェア拡大を目指す中で、大きく打ち出されているプランが人財育成です。
山川 当グループの取り扱うジェネリック医薬品の種類は、約800品目に上ります。また治療だけではなく未病や予防から治療までの一体的なヘルスケアサービスを展開する当グループでは人員確保が急務であり、その中でも特に必要としているのが生産人員です。そのため、当グループの中核会社である沢井製薬での25年度に向けた採用では、新卒者と中途採用者それぞれ約200名を予定しています。社員数3千名強の当グループとしては、攻めの採用戦略となります。
木村 大規模ですね。人材確保では、どのような取り組みを?
山川 沢井製薬は待遇面において24年度に、一般職の平均で約7%の賃上げを行っています。当グループでは、過去最高の引き上げ率です。特に高卒の初任給は、20万円を超える額に設定しています。
木村 世間一般から見ても、高い水準ですね。
山川 また、採用するだけでなく、魅力的な会社を実現し人財を定着させなくてはいけません。そこで推進しているのが、ID&E(インクルージョン、ダイバーシティ&エクイティ)で、その前身となるのが、二出川がリーダーを務めた「S-Wing(スウィング)プロジェクト」です。
二出川 2022年にスタートした「S-Wingプロジェクト」は、人財育成の中でも「女性活躍」の強化を目的に、最終的には「全社員活躍」に拡大させた施策です。ジェンダーと就業に関する意識・環境の調査・分析を行うなど、あらゆる課題解決に向けて活動いたしました。
山川 2023年にいったんプロジェクトは終了しましたが、グループ人事部内にID&E推進室として受け継がれ、二出川が室長を務めています。
Keiko Kimura
木村 恵子
AERA 編集長
木村 ID&E推進室でも、引き続き女性活躍推進を大きなテーマにしているのでしょうか。
二出川 はい。当グループで、女性は全従業員の約40%を占めています。母数の多い女性の活躍を重視しないと、その先のダイバーシティにもつながらないでしょう。現在の課題は、管理職の働き方です。管理職になれば働き方にも創意や工夫がより必要であり、時短勤務が難しい、家庭との両立がうまくいかないなどの昔ながらのイメージが強く、管理職を希望する女性社員は多くありません。
山川 当グループにおいて、女性管理職はまだまだ9%ほどでしかありません。
木村 女性管理職の育成に関しては、どのような対策を?
二出川 さまざまな研修メニューを組み立てました。「経営幹部向け研修」では外部講師を招き、なぜ女性活躍が重要なのかの理解を深めています。また、「私にもできるかも」と自信をつけてもらうために、「次世代女性リーダー候補育成研修」を計画。同時に、「次世代女性リーダー候補育成のための管理職研修」も行う予定で、次世代女性リーダーをサポートし、女性に活躍してもらう環境づくりにも配慮いたします。
山川 26年度終了時点には女性管理職15%以上を目標にしていますが、実現できるのではと期待しています。
木村 女性だけでなく、ダイバーシティという観点でも、積極的に取り組んでいることはありますか?
山川 全従業員が活き活きと働くためには、風通しの良い会社にすることが必須です。そのために沢井製薬では社長自らが各事業所へ出向いて従業員と話し、課題や意見などを掘り下げて、さまざまな施策につなげることもあります。
木村 役員と従業員のコミュニケーションが大切なのですね。
山川 その通りです。従業員同士の親睦も深めてほしいと、食事会やイベントなどの職場レクリエーションも推奨しており、その費用を会社で負担しているんですよ。
Mayumi Nidegawa
二出川 真由美
サワイグループホールディングス株式会社
グループ人事部 ID&E推進室長、薬剤師
2007年沢井製薬に入社し、医薬品情報センターの立ち上げに参画。17年同センター長。22年に「S-Wingプロジェクト」に参加。24年4月から現職。
木村 御社グループは、年齢や性別に関連するさまざまな施策にも取り組んでいるとうかがいました。
山川 中核会社の沢井製薬では、55歳以降の社員は自身のワーク・ライフ・バランスに応じて短時間勤務や週3日勤務が選べるなど、70歳まで働き続けられる制度も用意しています。また、障がい者雇用においては、働かれる方の特性に応じて、働く環境を整備しています。LGBTQなど性的マイノリティの方向けの相談窓口も整備していく予定です。今後は能力がある方がライフイベントの問題でやむなく離職することを減らすために遠隔地勤務制度を導入する予定です。
木村 今後の展望について、お聞かせください。
山川 当グループの理念「なによりも健やかな暮らしのために」や、沢井製薬の「なによりも患者さんのために」という理念に、従業員はシンパシーを感じて入社し、誇りを持って働いています。今後も私たちの企業理念に共感してくれる人財を集め、女性活躍推進にも力を入れながら、日本の医療を支えるつもりです。
二出川 上質な医療を、安価で誰もが平等に受けられるのは、国民皆保険制度のある日本ならでは。そこを守るのがジェネリック医薬品の責任であり、当グループの使命です。人財育成をひとつの手立てとして信頼される企業基盤の構築を目指し、全社をあげて健やかな未来へ貢献するための努力を続けてまいります。
木村恵子の編集後記
医薬品企業として質実剛健ながらも、自由闊達な組織風土を醸成していると感じました。全従業員を育て守る施策を打ち出し寄り添う企業姿勢は、多くの人に高品質・高付加価値な製品を届ける覚悟にもつながるのでしょう。高齢化社会で、ジェネリック医薬品は欠かせない社会インフラ。安心した暮らし作りへの貢献に期待しています。
お問い合わせ
沢井製薬株式会社
大阪市淀川区宮原5-2-30 ☎ 06-6105-5711
提供:沢井製薬株式会社