松田聖子は当時化粧品メーカーのカネボウのCMに抜擢されており、カネボウから発売されていたブランド「インプレス」の香水をコンサート会場に漂わせるという、日本初の“香りの演出をしたステージ”だった。その香りを今でも思い出せるほど、強烈な印象が残っている。

 2022年に話を戻すと、ティーカップに乗った松田聖子は、『青い珊瑚礁』『風は秋色』『ハートのイアリング』『未来の花嫁』『ピンクのモーツアルト』『Rock’n Rouge』と歌いつなぎ、『夏の扉』へ。コロナ禍で会場のファンは声を出せないので、合いの手やサビ前の「フレッシュ、フレッシュ、フレッシュ」ではコンサートグッズのうちわを振る。みんなよく揃っていてスゴイ! 

 個人的には身も心も大満足のステージが幕を下ろし、夏の扉が閉まった……と思ったら、真っ白なスコート(※テニスで着る短いスカート)にピンク色のツアーTシャツの松田聖子が再登場! 大きなピンクリボンにポニーテール、ツルンとしたつややかな黒髪が動くと揺れ、スコートから伸びる脚は真っすぐで細い。聖子ちゃん……本当に還暦!?

「生きている間に世界遺産のマチュ・ピチュに行っておきたい」というのと同じようなノリで(筆者はマチュ・ピチュより断然、松田聖子!)今回、コンサートに足を運んだが、過去の記憶と共に、42年間「松田聖子」で居続ける偉大さを堪能しつくした!(AERAdot.編集部 太田裕子)

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