そんな風にいつでも私の意見に寄り添ってくれたryuchellが、“反論”したことがあったんです。

 私が大好きなお洋服を作ることも嫌になった時期があったんです。いつもは「嫌なことはやらなくていいよ」って言ってくれるryuchellに、「お洋服をやめたい」って言ったときだけ、反対されました。

「こんなことを言うのは本当に心苦しいんだけど……絶対、ぺこりんはお洋服を作るべき!だと思うよ。いまそういう気持ちがなくなっているのに、こんなこと言うのは嫌だけど……」というryuchellの言葉は、私の心にずっと残っています。

 自分の作りたいものと、ビジネスとの温度差に悩んでいた時期でした。ryuchellの言葉のおかげで、いまのお洋服の仕事も続けられています。

 私は、本当に好きじゃないことは、ホントできない。興味あり、なしの差の激しさたるやハンパない! 究めたいって思ったことはのめり込むので、クラシックバレエも本気で好きだったから、それこそ週7日通ってやっていた。だから、私は本当に好きって思える仕事に出会えてよかったと思っているし、本気でやっています。

 思い起こせば、自分のキャリアのスタートは、中学3年生から息子を妊娠するまで、365日欠かさず書いたブログです。周りから「欠かさずなんて、すごいね!」「毎日更新なんてできることじゃないよ!」とかたくさん言ってもらったけど、その「すごい」の意味がわからないくらい全然大変じゃなかった。私は何の苦労も感じていなかったし、一切しんどいとも思わなかった。

 こうして自分の仕事のキャリアを語る場面に遭遇すると、「努力を努力だと思わないこと」はすごい大切だな思います。10年間365日、毎日ブログを書くことを、いまからもう一度やれと言われたらできないですけど、あの当時の自分を振り返ってみると、努力してやったことは1回もなかった。そういう努力を努力と思わずやることの積み重ねは、すごい大事だなと思いました。

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